| http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/events/gakuyukai/post_46.php 転写因子Oct3/4 (POU domain, class5, transcription factor 1; Pou5f1) はマウスES細胞の未分化能維持に重要な働きをしていることが知られている。つまり未分化ES細胞ではOct3/4の発現量が厳密にコントロールされてお り、もしその発現が通常量の1.5倍、或は0.5倍に変化するとES細胞は分化を開始する。 http://www.jsdb.jp/kaisai/jsdb2005/programdisp.php?id=he380182 Sox2はSox (SRY-related HMG box) 遺伝子ファミリーに属し、DNA結合能を持つHMGドメインと転写活性化ドメインから成 る転写因子である。マウスにおけるその発現は生殖細胞をはじめ、初期胚での未分化細胞集団である内部細胞塊およびエピブラスト、神経系の幹細胞や前駆細胞 にみられ、その機能の未分化性への関与を強く示唆することが知られていた。さらに試験管内での解析から、Sox2は未分化性特異的転写因子であるOct- 3/4と協調して様々な下流遺伝子の発現を制御しうることが明らかにされており、生体内での機能解析が望まれていた。 http://www.natureasia.com/japan/cancer/highlights/article.php?i=56138 Kru ppel様因子4 (KLF4)という転写因子は、さまざまな癌で腫瘍抑制因子として機能するが、乳癌など、それ以外の癌では癌遺伝子として機能する。Daniel PeeperらはNature Cell Biologyに掲載された論文で、腫瘍形成にみるKLF4のJanus様挙動を説明する分子機序をいくつか特定している。 Peeperらはこのほか、KLF4を介するp53の抑制から、乳癌細胞にみるKLF4の発癌へ向けた動きの説明がつくかどうかを検討し、ヒト乳癌細胞系 のKLF4を抑制すると、p53が再び発現するようになり、アポトーシスを来すことを突き止めた。このことから、KLF4によるp53 の抑制は、乳癌細胞の生存に重要と思われ、こうした細胞にみるKLF4の発癌作用はこれによって説明できると考えられる。 |
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