2009年7月22日水曜日

皆既(部分)日食を観る

09:26am: ようやく晴れ間がのぞくようになる。心配していたが、日食を拝むことが出来そうだ。

10:41am:絶妙だ。薄曇りが幸いしている。肉眼で欠けた太陽が見える。晴天なら肉眼では見えなかっただろう。なんだか不思議だ。今7割は欠けている。外は暗くなっていく。やけにカラスがうるさい。カラスなんかいたっけ?

10:57am:新月のミラーイメージ・・とも違うが。さすがに皆既ではないだけに若干明るいのが残念。しかしずいぶん涼しくなってきた。眼が痛いがしょうがない。眼がつぶれてもいいな。これなら。今9割以上欠けているのだ。

11:02am:当地では最大食に入った。雲の具合では眼が痛いが、濃淡があるのでかなりはっきり見える。smoked glassなど使わなくとも実物が見えるのは天の配剤としかいいようがない。素晴らしい。

12:00頃am:厚い雲の中に入ったままの太陽だが、辺りが明るくなっているのに気づく。やはり暗くなっていたのだ・・ということに初めて気が付く。テレビを見ると硫黄島の中継をやっていたが、NHKの抜かりなさに拍手だ。おそらく南西諸島に取材の最大勢力を配していたに違いないのだが、あいにくの雨模様である。もちろん天候のことを考えての第三手くらいの予備配置だったのあろう。レポーターは1人。彼以外は大自然というのが良かった。このレポーターの素人っぽさもまた良かった。可哀想だったのは、東京のスタジオに居た連中である。ちょっと外に出れば生の部分食がみれたに違いないのに、画像だけしか拝めなかったわけだ。なかでも天文学者が可哀想だった。自分で引き受けたとはいえ、実際にみたかったことだろうよ。

街頭の声がよかった。我が町の中心街での取材もあったが「この町に住んでいてラッキーでした。日本中の他の地方は雨、曇り模様だったらしいですから」といっていたが、同感である。

しかしこうも思ったよ。部分食というのは絶対的感動にはほど遠いな。なぜなら恐怖感がなかったから。つまり9割の太陽が隠れても、周りは余り暗くならんのだよ。ダイヤモンドリングも見えないし。古代人が畏怖したという突然の暗闇を体験したかったんだけど太陽は燦々と輝いていたのだ、月の蔭から。やはり完全に隠れないと町は暗闇にならないことを知った。来年はイースター島で日食があるのだそうだ。そのタイミングでかの島で学会が開かれないかしら・・・甘いかな。

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