2010年2月14日日曜日

リーシュマニア:今週のNEJMのイメージ

リーシュマニアという病気を診たことがある日本人医師はそう多くはないのではないだろうか?病気の名前としてはよくお目にかかるが。今週のニューイングランドのイメージ写真はイランからのもので皮膚のリーシュマニアであり、かなりグロい。














治療薬はオーファン・ドラッグであるがネットで見ると世界中で何社か扱っていて多くは中国製のようである。
この症例もこの薬の注射で綺麗に治ったと記述有り。

スチボグルコン酸ナトリウム Sodium stibogluconate(商品名 Pentostam)


 以前に使用されていた3価アンチモン誘導体にかわって導入された5価アンチモン化合物であり、リーシュマニア症の治療に広く使用されている。本剤は、 リーシュマニア無鞭毛型虫体(アマスチゴート)のグリコソームに存在する解糖系と脂肪酸ベーター系酸化系の両者を阻害し、これがATPとDTP産生を低下 させ、エネルギー産生を抑制する。他に、非特異的なSH結合による高分子物質合成能の阻害も考えられているが、それらの詳細は未解明である


[適応]

1)

内臓リーシュマニア症(カラアザール)

2)

皮膚リーシュマニア症

3)

粘膜皮膚リーシュマニア症

[成人での用法・用量](以下の番号は[適応]の番号に対応)

1)

20 mg/kg(最大800 mg)を1日1回静注、または筋注、最低20日間継続する。

2)

10〜20 mg/kgを1日1回静注または筋注、14〜28日間あるいはそれ以上投与。L. braziliensis によるものでなく、単発で炎症のない結節性病変であれば100〜300 mgの局注を1回、必要ならば1〜2日の間隔で2回行う。L. braziliensis による場合には、局所病変が治癒してから数日間全身投与を必要とする。

3)

20 mg/kg(最大800 mg)を1日1回静注、または筋注するが、寄生虫学的、臨床的治癒を来す期間より数日長く行う(20日間程度)。

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