腰椎圧迫骨折で手術を行うのはどんなときか?
困っているのだ。腰椎圧迫骨折で約一ヶ月入院後退院間近の方が突然立てなくなった。ベッド上では両下肢自発挙上可能。しかし先週まで歩いていたのに、今では歩行不能だ。まるでミステリーならぬヒステリーのようだが、実際Xpでは後方破壊が進んでいる。MRIでも圧迫が見られるようだ。馬尾障害はないようだ。
整形ドクター:「様子は見れそうだが、場合によってはオペがある」私の予想:オペになりそう。
本人と家族に充分説明しとかなくてはいかない。困ったのは絶安を言い渡されたこと。食事も上身体挙上はならぬと・・・。
困ったぞ。
圧迫骨折で手術を行うのはどんなときか。
腰椎圧迫骨折は通常、手術を行いません。しかし、次のような場合には手術をした方が、 日常生活における支障が少なくなることが多いです。
- 骨折部分が後ろに飛び出して神経を圧迫すると、徐々に下肢麻痺・膀胱直腸障害を きたすことがある(圧迫骨折後遅発性麻痺)。この場合は、神経の圧迫を除く手術 (除圧術)を行う。
- 偽関節を生じて腰痛が強い場合、骨セメントを骨折部に注入して安定化させる手術 (椎体形成術)を行うことがある。また、圧迫骨折初期に離床までの期間を短縮するために、同様の手術を行う場合もある。ただし、これが効果なしとする報告もあるので治療を受けようとする人は慎重に。
椎体形成術は、レントゲン透視下で行うので放射線科で行われることが多いようです。しかし、 整形外科と放射線科の見方はちょっと異なっています。整形外科では手術の見栄えよりも生活に どれだけ障害になっているかということに重きを置くので、放射線科に比べて手術する症例を 選別しているようです。また、椎体の固定に関しても骨セメントによる合併症を防ぐために、 人工骨を使用している場合も多いです。どちらが良いとここでは言明を避けますが、この治療を 受けるためには、違う科でセカンドオピニオンを受けたほうが良いと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿