- 乳癌でマルゲーヌ骨折のおばば様は、骨折線のずれが極小だったのか、骨盤骨折は治りが早かった。一ヶ月の安静を我慢できずに退院してしまった。外来でタイケルプをニコニコしながらのんでいるが、ゼローダがどうしても苦手のようだ。この方肝臓(転移巣)が破裂するのではないかと心配だが、とにかく自宅でニコニコしといてもらおう。お元気で!
- 前立腺癌で骨転移のおじいさまはMAB療法が余程良かったのか、みるみる元気になって退院してしまった。退院時のPSAは4000を越えているが、それでも約2週間の治療で3分の一に減ったわけだ。考えてみればL4-5が骨転移で破壊されているわけだ。良く歩けるなあ。ご飯ももりもり食べるようになった。「私は治ったのでしょうか?」と訊いてくる。「どうでしょうかねえ。薬は悪くないみたいですな」と答える。この方もできるだけ自宅でもりもりしといてください。
- 頸椎症性脊髄症の症状がすぐれなかった方は、今週退院だ。車の運転をし、ワープロ復帰に余念がない。いよいよ悪かったら脳外科を紹介するよと言いました。
- 外来は相変わらず忙しい。原則昼間は交通事故や骨折はお断りしているのだが、それでもなにかと紛れ込んでくる。1月に入っていわゆる下駄骨折(足の第五中足骨骨折)が2人とか・・・。先週はなにげない腰痛で「解離性大動脈瘤」のヒトが来たなあ。
- 昨日は「右のお腹にこぶができちゃって、最初は親指の爪くらいだったのに・・」という87歳のおばばが来た。
「何時気が付いたのですか」
「そうねえ1月に入ってからかな」「急に大きくなっちゃたの・・・」と言う。
ちょっと触らせて貰ったが15cmはある。アッペの術創はあるし、腹壁はスカスカだしちょっと硬いが腹壁瘢痕ヘルニアかしらんね、手術で修復かな・・とCTを撮ったら「巨大卵巣腫瘍」だった。骨盤はほとんど占拠されている。あれあれだ。不思議なのは立位と臥位でいかにもヘルニア様なのだ。立つと飛び出している。寝ると上手に触ると還納する。これは本人も気が付いている。これはヘルニアも併発していますな。卵巣腫瘍は20cmはある。solid partがいかにも悪そうな顔つきだ。大病院の産婦人科に早速紹介したら、来週入院手術してくれると夕方返事があった。ヘルニア内容が卵巣腫瘍というのはしゃれにならんぜ。
2011年1月26日水曜日
あの人達は今・・・・
急患やらなにやら、いろいろな患者殿がここ数ヶ月現れたが・・・・・
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