2011年10月13日木曜日

マイコプラズマにマクロライドの理由

マイコプラズマにセファム系、ペニシリン系の抗生物質が効かない理由を覚えておこう。

マイコプラズマには細胞壁が無いから・・・・というもの。忘れてましたね、こんなこと。というかセファム系、ペニシリン系の作用機序も忘れてました。Wikiによるとマクロライドは細菌細胞の中に入り込み、リボゾームを阻害するとのこと。ヒトのリボゾームは阻害されない選択性があるのね。

一方セファム系、ペニシリン系はというと・・・・・・・

  1. 真正細菌の細胞壁の主要成分であるペプチドグリカンを合成する酵素(ペプチドグリカン合成酵素、ペニシリン結合タンパク、PBP)と結合し、その活性を阻害する。この結果ペニシリンが作用した細菌はペプチドグリカンが作れなくなり、その分裂に伴って細胞壁は薄くなり、増殖が抑制される(静菌作用)。

  2. また細菌は細胞質の浸透圧が動物の体液よりも一般に高いため、ペニシリンの作用によって細胞壁が薄くなり損なわれた細菌細胞では外液との浸透圧の差から細胞内に外液が流入し、最終的には溶菌を起こして死滅する(殺菌作用)。
ということだ。たまには温故知新もいいだろう。

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