2011年12月22日木曜日

心嚢気腫症:NEJM今週のイメージ

NEJM今週のイメージはここのところ皮膚病変等々が多く、なんとも引用がはばかられた。今週はまあまあなので引用。

Images in Clinical Medicine

Pneumopericardium Associated with a Peptic Ulcer

Alexandre Andrianov, M.D., and Michael A. Nissenbaum, M.D.

N Engl J Med 2011; 365:2412December 22, 2011
























まず上の写真だが、心嚢に空気が!

患者は63歳であり急な呼吸困難と酸素2lでSpO2が92%なんですと。この患者、元来胃潰瘍があり。CT等によるとFundusにあった潰瘍が横隔膜に穿通しそのまま心嚢腔につながっていることが判明したという。まあ緊急の心嚢穿刺により、症状は劇的に改善したという。一種の心タンポナーデですな。

腸管気腫症の原因の一つが胃潰瘍であるというのは教科書にも良く書かれているが、「心嚢気腫症」こんなのもあるのですな。緊急性が高いので胸写を見たら直ちに反応できるようにしておきたいものだ。取り敢えず原因は二の次でいいから、『心嚢に空気が貯まっているから直ぐに脱気しなくてはいけない・・・』という意識の流れ。


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