がんの分子腫瘍学・遺伝学
2012年9月10日月曜日
サルモネラの健康保菌者
最近我が外来にサルモネラやO157が陽性の若者がよく現れる。運の悪いことに彼らはなぜか決まって食品業界従事者である。
それで余りにも良く保健所に連絡するので、最近小生は保健所の皆さんとすっかり仲良くなってしまった。
これが陰性化するまで除菌しないと再度就業が出来ないというのが現実のようである。O157の場合は比較的厳格であるが(臨床的にはそこまで厳格ではない3類扱いであるが)、ではサルモネラはいかがであろう?これが国の明確な除菌基準を見つけるのがなかなか難しい。
それでも検査陰性になるまで除菌することになる。ニューキノロンかフォスミシンがよく使われる。
サルモネラの健康保菌者と呼ばれる人たちが確かにいることがよくわかる今日この頃である。どれくらいいるのであろうか「健康保菌者」?
東京都予防医学協会年報 2009年版 第38号
定期的な便検査が義務づけられている食料品従事者によるサルモネラ、赤痢、O157の検出状況
2007年では16例 0.03%が陽性であるがこれがいわゆる「健康保菌者」である。
O157ではこの10分の1の頻度である。
もうひとつ別のデータ
ついでに分離されたサルモネラの血清型
最後にサルモネラによる死亡者
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