2009年1月23日金曜日

偽痛風だったか!

OAだとばかり思っていた患者ですが、Pseudogoutであった。

といって治療が激変するわけではない。

病態

偽痛風における関節炎は、痛風における尿酸への反応と同様のものがCPPDに対して発生したものである。すなわち、関節包内に析出したCPPDの結晶に対する炎症反応によって発生する。

[編集] 原因

CPPDの結晶が沈着する原因としては、遺伝によるもののほか、副甲状腺機能亢進症などが誘因となることが知られている。

[編集] 症状

関節に激烈な痛みがおこり、発熱を伴う。痛風よりも痛みは弱い。好発部位は関節で、約半数が発生する。それ以外のほとんどの関節にも発生しうるが、関節、関節などの大きな関節のほうが発生しやすい。心筋梗塞脳梗塞などが誘因となる可能性もあるが、誘因がないこともある。

[編集] 検査

X線検査
膝関節の半月板に石灰化が見られるほか、肩関節や股関節にも石灰化が見られる。軟骨にCPPDが付着することで、石灰化像が線状に見えるためである。
スクリーニング:5枚の単純XPで軟骨石灰化を確認
 膝関節(左、右)
 三角靭帯(左、右)
 骨盤正面:恥骨結合および寛骨臼をみる。
関節穿刺液検査
関節液内にCPPDが発見されれば診断は確定する。

[編集] 治療

関節液を穿刺排液したり、ステロイドを関節内に注射したりするのが有効である。CPPDを関節から除去する方法は現在存在しないため、対症療法が基本となる。

[編集] 予後

生命予後は有効であるが、関節の破壊が進行して変形性関節症に移行することもある。

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