2009年11月2日月曜日

INR2〜3でワーファリンコントロール

PTが正常であれば、INRは1.0になる。
PTが延長するほど、INRは高値になる。


疾患にもよるが、INR2〜3でワーファリンコントロールすることが多い。この値にしておけばワーファリンが良く効いている・・・というわけでもないらしい。じゃ、なによ?といいたいが、実はこれはこれ以上の値になるとファーファリンの副作用である出血傾向が目立つようになると言うことのようだ。注意すべし。

INRはワーファリンコントロール用のマーカーという印象が強いが(確かにこの目的で使用している)、当然ながらPTが延長する疾患では、INRは高値になる。

念のため、INRが高値となる(=PTが延長する)疾患・状態を以下に記載。


INRが高値となる(=PTが延長する)疾患


  1. ワーファリン内服中:ワーファリンはビタミンKの拮抗薬。
  2. ビタミンK欠乏症
  3. 肝不全(肝硬変、劇症肝炎、慢性肝炎など)
  4. 凝固第VII、X、V因子、プロトロンビン(=凝固第II因子)、フィブリノゲン(=凝固第I因子)の欠損症または、これらの凝固因子に対するインヒビター。

INRという表現にだまされない。
プロトロンビン時間(PT)と全く同じことを、違う表現で言っているだけ。

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