National Geographicsの見解
これまで人類の進化に関する記述には、よく「ヒト科(ホミニド)」という言葉が登場した。本誌も例外ではなかった が、今後は専門家にならって「ヒト族(ホミニン)」という言葉を使用する。なぜ変更することになったのか、その理由を説明しよう。
科学者たちは近年まで大型類人猿をすべてひとくくりにしてショウジョウ科とし、人類とその祖先をヒト科と呼んできた。しかしDNAの研究が進み、チンパ ンジーと人類が遺伝子レベルできわめて近いことがわかったため、全類人猿と人類をまとめて広義のヒト科と呼ぶ説が現れた。
この新しい分類法によれば、オランウータンとゴリラは亜科としてそれぞれ属に分化され、チンパンジーは人類とその祖先とともに同じヒト亜科とみなされ る。では特に人類および320万年前のルーシーのような絶滅した同系統の祖先を指すときは何と呼べばいいのか? そこで生まれたのがヒト族(ホミニン)と いう名称。ホミニンにはルーシーのようなアウストラロピテクス属やホモ属が含まれる。
——アリス・ダン
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿