あご周りの病気は何度かノートしたが、この一か月でも印象に残る患者が何人もやってきた。「正中頚嚢胞」「甲状腺腫瘍」「耳下腺ワルチン腫瘍」等々が記憶に新しい。
一昨日は「ご飯を食べるとのどが痛い」という40歳の男子がやって来た。のどを覗くが発赤・腫脹等々所見に欠ける。そしたら「そこじゃないよ、ここだよ」といって指を持っていかれたのが左の顎下である。なるほど、リンパ節かしらと触診するが違うのだ。なんとなく腫れるものがあるが、辺縁はもやっとしているし、第一圧痛がないのだ。熱感もない。皮膚変化に乏しい。なにかしら、とエコーを撮ってもらいそばで見ていたら「先生、石がある」とのことでした。5mm大の石が3個ほどあり、よく見るとこれは左の顎下腺の場所である。唾石症なんだな。
そこで初めて「ご飯を食べるとのどが痛い」という彼の発言にリアリティーを感じた。なるほど唾液の排出が妨げられているわけだ、これは痛いだろうね。
クリックすると大きくなります。
思ったんだけど、やはり頚回りは表在エコーをすぐにした方が良いね。Xpよりも、CTよりもエコーが速くて正確である。リンパ節も甲状腺も耳下腺も、そしてこんな「石」も見つけられる。
問題は紹介先である。耳鼻科がいいのか口腔外科がいいのか?小生は耳鼻科に送ったが、本日早々に馬鹿に丁寧な画像付きの返事をもらった。こんなに対応が良いと、これからも「頚まわり」はここの耳鼻科専属にしようと思います。この耳鼻科はかつて「急性喉頭蓋炎」を取ってくれた耳鼻科であったな、そういえば。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿