2007年の末にブログは備忘録に大変よい道具だということを発見した。それ以来、気が付いてはメモを残してきた当ブログであるが、先日の「本日は日曜日」という投稿で1000の大台に突入した。7年間で1000である。
この Bloggerというブログにはいろんな統計装置がついているが、毎日の訪問者数や過去の累積訪問者数といった数だけではなく、どの国からの訪問者が多いかなどを見ることができる。昨年はえらく訪問者が増えたと思ったら、これがアメリカからの訪問であり、ちょっと調べるとvampiestなる不愉快なサイトからだということが解った。どう対処してよいのかわからなかったから、しばらく鳴りを潜めていたら(投稿を止めていたら)、そのうち当ブログは敵のターゲットから外れたようで、通常のアクセスを現在は受けている。
英語の論文・報告を扱うことが多いため、諸外国からの訪問が多いのはしょうがないが、来てみたら訳のわからない日本語のブログであり「連中がっかりだろうな」と思うことしきりである。この5月以来異常に訪問が多いのがフランスである。毎日の訪問者の4分の一がフランスからであるのは、どういう理由があるのかさっぱりわからない。
自分の興味があることしかノートしない。人のことなどほとんど考えていない。ただそれでもエリック・ランダーの総説の日本語版などは、ごく一部であろうがお役にたったようだ。時々はお役に立つ(かも)。
ゲノム変異については息の長い追いかけか方をこれからもしていこうと思う。自分が「これだ!」と思った論文が、5年後10年後に振り返った時、やはりマイルストーンになっていたと思えると嬉しいが、ゲノム変異に関してだけはこの嗅覚は健在である。
それ以外の領域は、だんだん、だんだん縁がなくなっていく。メチレーションやmiRNAなどがそんな分野である。魑魅魍魎でなにがなんだかよくわからない。メチレーションもワディントンの時代の「後成的変化」、桑実期のimprinting、LOIくらいまでは楽しかったのだが。
miRNAもターゲットが多すぎて、量的影響性の評価があまりに曖昧である。
まああまり気張らずに、ブログしこしこ続けて行こう。2007年最初のころ感じた記憶力の減退は、現在ますます著しい。ネットで検索を掛けると「自分のブログ」にぶち当たることが結構ある。投稿内容を忘れているのである。情けないがそれは事実である。ただ、自分のブログにぶち当たると、やはり記憶は定着するのである。反復学習に優るものはないのである。
このブログは小生の生存をかけた自己防衛・記憶保存装置なのである。自分には結構役に立っているのである。これからはもっと訳に立つことであろう。たとえ20分しか記憶が保てなくなっても・・・
いつも楽しみに読ませて頂いております
返信削除ありがとうございます
1000投稿 おめでとうございます
ありがとうございます。
返信削除大変うれしいお便りです。
これからもよろしくお願いします。
とあるがん・染色体の研究者です。1000投稿おめでとうございます。いつも大変勉強になります。面白い論文が出たな、と思ったらEpistasisさんが既にカバーされている事が多く、感性が近い方の投稿・解説を読むのをとても嬉しく思っております。(アルジャーノンではありませんが)貴重な記録を今後もどんどんつけて下さい。楽しみにしております。
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