2015年3月20日金曜日

急性腹症ガイドライン:雑感

「急性腹症ガイドライン」というのが上梓されている。本編は読んでいないが、記事によるといくつか興味深いことが書いてある。(179ページもあるというのが若干気になる。こんな大冊ガイドラインとしてワークするのだろうか?)
  1. 腹壁圧痛試験Carnett徴候): Carnett徴候 は、患者を仰臥位で両腕を胸にクロスして置かせ、一番強い圧痛点に医師が手を置いたまま頭部を拳上させ、腹部の筋肉を緊張させて判定する。圧痛が不変また は増強した場合は陽性、減弱した場合は陰性とし、陽性の場合は腹腔内病変を除外でき、腹壁痛や心因性腹痛の可能性が高くなる。 


  2. 検査のパートでは、妊婦、小児などに対する被ばくのリスクはどの程度か?というCQに対し、妊娠中の診断用放射線による50~100mGy以下の被曝では胎児奇形や中枢神経障害の発生頻度は上昇しないことを明記。妊娠中であっても、代替検査の有無や利益と危険性を考慮した上で、CTなどの被曝を伴う検査の実施は「許容されると思われると記載された(「日産婦」もそういっているらしい)。


  3. 痛み止めに関する記述も小生には斬新である。最近ブチルスコポラミンではなく抗炎症剤を使う機会がとみに増えてきている小生にとっても納得できるガイドラインである。


  4. ただ小生の病院には解熱鎮痛剤アセトアミノフェン静注液「アセリオ静注液1000mg」というのがない。更にジピロンというのはじつはメチロンなのだ。おじさんはメチロンあまり好きではない。導入どうしますかな??既存薬でも対処できそうだが・・・・悩むな・・こういうときはゆっくり様子を見るにしくはない。




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