某大阪の国立大学の今年の英語の英作文の題材は「ノルウェイの森」だった。別に三題噺にしたくてこんな話題を連ねているわけではない。娘の受験が絡んでいて、たまたま阪大の問題を見ていたら「ノルウェイの森」をみつけて、奇遇だと思っただけだ。
その問題は・・・駅の外に出ると、彼女はどこに行くとも言わずにさっさと歩きはじめた。から始まる一節であり、ここも英作の対象に含まれる。最後はまあいいや、散歩には良い日和だものな、と僕は思ってあきらめた。という僕のモノローグで終わる文章である。ここも英作にしなさいと指示がある。奇遇といえばこの日和という言葉であり、さっき村上春樹のことなど書いたものでついサリンジャーのバナナフィッシュを思い出してしまい、その英語を捜したら、ネット上には転がっているんです、原文が。New Yorkerを出典としているが、これはNine Storiesからのものと基本的には同じなんだろう。
そうなんです。日和といえば「バナナフィシュ日和」ですし、これが「A Perfect Day for Bananafish」というのは結構有名なので、これを使った訳を書いた学生もいるのかなと思った次第である。単に巡り合わせとはいえ、なんだか面白い。A Perfect Day for Bananafishというのは僕がサリンジャーで最も好きな一篇なんです。
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