2014年2月8日土曜日

精索捻転症を疑った32例に対する臨床的検討

本日精巣上体炎がまたまたやってきたが、鑑別疾患でやはりこまるのは精索捻転である。参考文献をひとつ二つ・・・

Title :
P-18-1 精索捻転症を疑った32例に対する臨床的検討
Subtitle :
第74回 日本泌尿器科学会東部総会記録集 一般演題
Authors :
石渡誉郎, 岡祐輔, 神戸茂樹, 永田雅人, 高杉啓一郎, 山辺史人, 小林秀行, 石井玄一, 田中祝江, 原啓, 永尾光一, 石井延久
Authors (kana) :
Organization :
東邦大学医療センター大森病院泌尿器科
Journal :
泌尿器外科
Volume :
23
Number :
増刊
Page :
503 - 503
Year/Month :
2010 / 3
Article :
抄録
Publisher :
医学図書出版
Abstract :
【目的】精索捻転症は泌尿器科医にとって迅速な対応の求められる重要な救急疾患の一つである. 当院において精索捻転症を疑った32例について臨床的検討を行った. 【対象と方法】2004年1月から2009年5月までの期間に当院にて精索捻転症を疑った31例. 年齢は0-43歳(平均17歳). 結果精索捻転症25例, 付属器捻転症6例, 血管性紫斑病1例であり, 14例に対して手術が施行された. 精索捻転症のうち用手整復が可能であった症例は16例(63%)であり, 手術を施行し精巣を温存できたのは4例(16%), 摘除術施行となったのは5例(21%)であった. 発症からの経過時間は, 用手整復平均5.4時間(2-24時間), 手術による精巣温存は6時間(4-8時間), 摘除術は156時間(48-336時間)であった. 【考察】諸家の報告があるがgolden timeを8時間とすれば, この時間内であれば精巣温存が可能であった. 24時間経過していたが用手整復可能であった症例が1例存在し, 精索捻転症を疑った際には可及的早期の治療が望ましいと考える. 6例は他病院からの紹介受診であり, うち2例は小精巣上体炎として紹介されていた. 今後精索捻転症について他科領域へのさらなる啓蒙活動が必要と考えられ


Title :
39. 当院における急性陰嚢症手術症例の検討
Subtitle :
地方会記録 第376回 日本泌尿器科学会 北海道地方会
Authors :
河津隆文, 小山俊樹, 柏木明, 熊谷章
Authors (kana) :
Organization :
手稲渓仁会病院
Journal :
泌尿器外科
Volume :
24
Number :
10
Page :
1701 - 1701
Year/Month :
2011 / 10
Article :
抄録
Publisher :
医学図書出版
Abstract :
【目的】当院における急性陰嚢症手術症例について臨床的検討を行ったので報告する. 【対象と患者背景】当科において1998年1月より2008年12月までに急性陰嚢症に対して手術を行った39症例. 内訳は精索捻転17例, 付属器捻転18例, 精巣上体炎4例であり, 精索群, 付属器群35例について検討した. 【結果】精索群では年齢中央値9歳, 付属器群で11歳であった. 発症時刻は精索群で夜間発症(20時~翌8時まで)が14例中9例と多かった. 両群31例中9例で過去に軽度の陰嚢症状の既往を認めた. 理学・検査所見では発熱・疼痛・白血球数・CRP値とも精索群・付属器群で有意差を認めなかった. 7割以上の症例が発症から12時間以内に手術を施行されており, 特に付属器群では待機手術が多かった. 手術に時間を要した原因のうち最も多かったのは本人・親の受診遅れであり, そのほかに他科からの紹介遅れが2例あった. 残念ながら精巣摘出となった症例は5例あり, 発症年齢は思春期2例, 乳幼児3例であった. 【考察】患者背景や理学・検査所見いずれも精索捻転と付属器捻転の鑑別診断に有用なデータは認めなかった.

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