1・パソコン用の地デジチューナーを利用している。
2・HDCP対応のビデオカードがパソコンに搭載されている。
3・ディスプレイがHDCPに対応している。
ビデオカード、ディスプレイがHDCP対応でない場合、地デジ映像を映し出すことが出来ません。
お手持ちのパソコンのCPUなどの性能、ビデオカード・ディスプレイがHDCPに対応しているかを事前に確認の上、お買い求めください。
デジタルチューナー
概要
- 地上デジタルテレビチューナー:地上デジタルテレビジョン放送を受信する装置。ほとんどの機種がBSデジタル及び110度CSデジタル放送のチューナーも合わせて内蔵している[1]。なお、複数のデジタル放送を受信できる器機では、ケーブルテレビのSTB も含めて、機器仕様上はそれぞれ000~999までのチャンネル設定が可能になっている。この場合、チャンネル番号指定によるダイレクト選局の場合は、異 なる放送種別間でチャンネル番号が同じになる可能性(例えば地上波の101chとBSの101ch)がある。その場合の指定方法は器機側の仕様に因る。 (例:放送種別を最初に必ず指定する方法、あるいは、被った場合は設定されている選択候補リストを表示して選ばせる形式など。)
- 特徴的な機種について
- CSデジタルテレビチューナー:スカイパーフェクTV!(スカパー!)用のチューナー。110度CSデジタルとは様式が全く異なる。BS放送との混合配線はできない。このチューナーは単体のみの販売だったが、スカパーチューナー内蔵テレビは現在は生産されていない(かつては三洋電機などが生産していた)。スカパーチューナー内蔵のHDDレコーダーの、スカパーオリジナルモデルのスカパー!DVR(ソニー製)が、スカパー公式サイトから、レンタルおよび販売されている。W録画はできない。また、番組表からの録画しかできない。
- 海外衛星テレビ・ラジオ(日本国内・海外を問わず、すべての衛星 ただし、有料放送チャンネルは視聴不可)が受信できるデジタルチューナー(DVB方式)もあるが、日本国内ではインターネットなどの通信販売でしか購入できない。
- 地上デジタル放送開始以前は、BSデジタル単体やBSデジタル及び110度CSデジタル放送の2放送のみに対応したチューナーも販売されていた。
DVDレコーダー(ディー ブイ ディー レコーダー)とは、DVD-Videoの再生のほかに、記録型DVDに動画などを記録できる据え置き型デッキである。これに対し、録画機能の無い再生専用機は「DVDプレーヤー」、携帯用のカメラ一体型タイプは、「DVDビデオカメラ(カムコーダ)」と呼び分ける。Blu-ray DiscやHD DVDなどの次世代光ディスクはDVDと異なる規格のメディアで、それらのレコーダーも基本的には別の機器である(後述参照)。各種DVDメディアや次世代光ディスクの詳細については当該記事を参照のこと。
特徴
テレビ放送のチューナーを内蔵し、設定によってはテレビ番組をほぼ画質を劣化させることなく録画できるほか、家庭用ビデオカメラからの映像の取り込み・編集も可能。VHSなどのVTRの次の世代に位置付けられている製品である。
DVD-Videoの再生のほか、音楽CD、機種によってはビデオCD、MP3などの再生にも対応する。
[編集] 記録方式
動画圧縮に使われるフォーマットはMPEG2、音声フォーマットは主にドルビーデジタルまたはリニアPCMである。
録画品質のモード名称は機種により様々で、共通規格に従ったものではないが、以下のような呼称がよく使われている。
- DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream)- デジタル放送の映像や音声を劣化なしで直接記録(エンコードを伴わない記録)する。デジタルチューナー搭載機種で、HDDへの記録のみ。
- XP、FINE、HQ(高画質) - 放送信号の中に含まれる映像や音声の信号を(デジタル放送の場合はデジタルデータを一旦デコードした後に)8.0~9.2MbpsCBRでエンコードして記録する。ディスク1枚に約1時間。DVDの規格上の最高画質であり、映像信号をほぼ劣化無く忠実に記録可能。また、このモードならDVDレコーダー2台を使ってアナログでダビングしても1度や2度なら画質の劣化が少ない。画質的には、DV方式やS-VHS方式の標準モード並なので、ビデオカメラで撮影した映像の編集などに最も適している。
- SP(標準画質) - 約5MbpsVBRでのエンコード記録。ディスク1枚に約2時間。XPモードには及ばないが、それでも、S-VHS方式の3倍モード並の画質で映像が楽しめる。保存を目的としたテレビ番組の録画では、このSPモードが一番よく使われる。
- LSP - ディスク1枚に約2時間30分。
- ESP - ディスク1枚に約3時間。
- LP(長時間) - 約2~3Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に約4時間。
- EP、SLP(超長時間) - 約1~2Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に6~10時間。ただし、その画質は、VHS方式(S-VHSではない)の3倍モードにも満たない。画面に映る人物などが辛うじて判る程度。一般には、見たらすぐ消すような番組の録画には使われている。
- FR、MN、AUTO、SmartFit - エンコードの記録時のビットレートを自由指定したり、ディスク1枚に収まりきるように画質を自動調整するモード。
-
- ディスクは片面1層の場合。XSP、LSP、ESPは主にソニーやパイオニアなどの製品で採用されている。東芝の製品ではビットレートを1.0~9.2Mbpsまで0.2Mbps単位で自由に設定可能である。
解像度は720×480ドット(Full D1)が基本である。LP・EP等の低ビットレートモードでは、ノイズを抑えるため、720×480ドットに満たない解像度で記録し、再生時に720× 480ドットに引き伸ばしてテレビに表示することが多い。このため、どうしても細部の描写が甘くなる傾向があり、色の再現性も悪くなる。とりわけ、LP・ EP等のモードでは、長時間記録を実現するために、ビットレートが低く抑えられる傾向にあり、不快なブロックノイズが増大し、画質を著しく悪化する事がよくある。
このため、最近のDVDレコーダーでは、高画質と長時間記録が両立できるように、メーカー独自の長時間記録技術を搭載している。例えば、パナソニックのDVDレコーダー「ディーガ」には、「高解像度LPモード」という録画機能が搭載されている。同機能は、LPモードで記録する際に、SPモードと同じ720×480ドットで記録するのだが、記録の際に映像信号を 細かく分析し、個々の被写体に最適なビットレートを割り振るというもの。これによって、ビットレートを低く抑え、なおかつ、ブロックノイズは極限まで抑え られている。1枚のDVD(片面1層)に、4時間以上の高画質映像が記録できるので、年末年始などに放送される長時間の特別番組などを記録する際に重宝す る。
DVDレコーダーでは、再生互換性などの問題により、MPEG2よりも圧縮率が高いフォーマット(MPEG-4など)は採用されていなかった(後述するメモリーカードへの書き出しを除く)。しかし2007年11月にはハイビジョン解像度のMPEG-4 AVCでデジタル放送を記録できる機器が登場する。
DVDメディアへの記録方式は、主に以下の2種類がある。
- DVD-Videoモード - DVD-Video規格にほぼ準拠する。国内外のメーカーから発売されている幅広いDVD機器で再生可能という特徴がある。ただしデジタル放送の記録には非対応なので、自主制作のビデオ作品の配布などに適したモードといえる。
- DVD-VRモード - 記録後にカット編集などが可能。DVD-Videoと互換性がないが、最近のDVDプレーヤーはDVD-VRモードにも対応したものが多い。デジタル放送はこのモードでのみ記録可能である。
両モード間で相互ダビングが可能になっている機種も多いが、両モードには規格上での相違点があるので、ダビングを行なうことを前提で録画を行なう場 合は両モードの相違点を熟知しておくことが必要である。以下に主な相違点を列記する(以下は規格上の制限で、機種や設計上の制限ではないので各社各機種と もに共通する)。
- 使用できる解像度の違い:DVD-VideoモードはFull D1、1/2D1、1/4D1(CIF)のみだが、DVD-VRではその他に4/3D1、2/3D1も使用可能。
- 16:9スクイーズ記録の制限:DVD-VideoモードはFull D1でしか認められていないが、DVD-VRではその他の解像度との組み合わせでも可能。
また録音の音質も各社で扱いが異なっている。多くのメーカーがリニアPCM(48kHz16ビット)を採用しているのは同じだが、ドルビーデジタル音声ではパナソニックが128kbps、パイオニアは256kbps、東芝は384kbpsを採用している(高音質設定時)。
[編集] 二ヶ国語放送の記録
アナログ放送(地上波アナログ・BSアナログ放送)の音声多重放送は2つの音声トラックを使って副音声付放送(二ヶ国語放送、解説放送。デュアルモノラル)とステレオ放送を行なっている(副音声付放送は主+副であるが、ステレオ方法は単純に左+右ではない。詳細は音声多重放送を参照の事。)。
デジタル放送ではMPEG2の技術を採用している関係で、音声信号の仕組みもDVD-Videoに近い形になっており、最大8トラック(技術的には ストリームと呼ばれている)まで利用可能であるが、それぞれのトラックに記録されている音声チャンネルの選択切換再生(ステレオ2chの場合なら左右チャ ンネルの切換)には対応していない。(※1)
DVD-Videoモードでも規格上の制限により、2ch音声トラック内の一つのチャンネルを選択して再生する仕組みにはなっていない(※2)。 従って、音声を選択できる形で記録するには、音声トラックを複数使用した形で記録しないと二ヶ国語が再生できるDVDは作れないが、今だDVD- Videoの記録に音声トラックを2つ以上使用できる機能をもった機種は登場していない。従ってDVDレコーダーでDVD-Videoディスクに二ヶ国語 放送を記録する事は不可能である(PCでのオーサリングソフトなどでは対応しているものがある。)。
一方、DVD-VRモードでは、規格で二重音声放送である旨の識別情報が定義されている(音声データ自体は2chステレオ音声と同じように記録され ている)。DVD-Videoモードには規格上この識別情報が定義されていないので、二重音声をそのまま記録した場合は、前述したようなDVD- Video規格の制限により、記録後の再生では音声の選択切り替えが不可能な状態で記録される。民生レコーダーではこの状態を回避するために二重音声をそ のままDVD-Videoに記録や変換ができないようにしている。従ってDVD-Videoで二ヶ国語放送の音声を両方とも収録する場合は、音声トラック が2つ必要になるが、これに対応した民生レコーダーはいまだ製造されていない。また、デジタル放送で行われているデュアルステレオによる二ヶ国語放送の場 合は、それぞれを2つの音声トラックに振り分けることで、デュアルステレオ記録が理論上は実現できるが、これについても今だ可能な機種は製造されていな い。
※1:CS放送もデジタル放送なので、音声信号などの規格上はデジタル放送に極めて近い仕組みだが、2006年初頭現在、アナログ放送の方式に合わせて音声ストリームは1系統のみで行なっている放送チャンネルがほとんど。一部のチャンネルや番組プログラムには第二音声信号があるものがある。詳細はCS放送の記事を参照のこと。
※2:DVD-VRではDVD-Videoのような制限がないため、ステレオ2ch音声の左右を選択切替が可能な機種とDVD-Video同様に切 換不可能(ただし、二重音声の場合はこの制限に含まれない)になっているものが存在する。またDVD-Videoの再生でもごく一部の多機能なAV機器や AVソフトでは左右音声を独立にボリューム調整可能なものはあるが、機能コンセプトはあくまで音声切り替えではなく左右別のボリューム調整。
以上のような二ヶ国語放送を記録したDVD-VRの記録方式とDVD-Videoの記録方式の制限(どちらもDVD規格自体の制限ではなく、機器 メーカーの設計思想上の都合や制限)から、DVD-VRからDVD-Videoにダビングを行なう場合、コンバート処理が必要である。これは、DVD- VR/DVD-Video両モードへの録画機能を備えたDVDレコーダーで先行したメーカーが、コンバート処理の煩雑さを避けるために、DVD- Videoの音声トラックの使用を1つに限定し、コンバートの際にユーザーに二ヶ国語のうち一方のみを選んで指定させる仕様を選び、後続メーカーや後続機 種が全てそれに倣ったことによる。
[編集] 対応メディアの違い
記録型DVDは複数の規格が存在し、それぞれを支持するメーカーが分かれて消費者を混乱させた。複数規格に対応する記録装置(いわゆるDVDマルチ ドライブ)が普及して規格争いは沈静化したものの、その名残が各社のDVDレコーダーに残され、消費者はメディアの選択に困る場合がある。
特にDVD-RAMについては注意が必要である。(1)カートリッジ入りメディアを含む完全対応 (2)カートリッジなしメディアのみ対応 (3)再生のみ対応 (4)完全に非対応 の機器があり、同じメーカーでも製品によって対応状況が異なる場合もある。
基本的にはDVD-R・DVD-RWは大多数のレコーダーで録画・再生が可能。ただしDVD-RWはDVD-RAMに比べ書き換え可能回数が少なく、録画・消去を繰り返すと劣化して比較的短期間で使用不可能になるおそれがある。
DVD+R・DVD+RWはソニーのレコーダー(現在はBlu-ray機のみ)のみ録画に対応している。再生は他社のレコーダー・プレーヤーでも対応している場合がある。
DVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD+R・DVD+RW(DVD-R DL・DVD+R DL)のいずれにも書き込み可能なDVDレコーダーは、2008年現在どのメーカーからも発売されていない。(かつて、パイオニアに対応機種が存在した) -RAM陣営のメーカーは現在-RWにも対応しているが、-RW陣営のメーカーは-RAM敵視政策を変えておらず、ほとんどが再生のみの対応である。各社 の対応状況は主なメーカーと各社主力製品を参照。
[編集] DVDレコーダーの変遷
[編集] 形態の違いによる分類
技術の革新や投入時期による製品の特徴などを記す。
[編集] DVD単体レコーダー
記録型DVDに直接録画する。初期は全てDVD単体であった。2003年頃からHDD搭載機に取って代わられ、2006年に生産終了した。
[編集] HDD+DVDレコーダー
PCと同様、ファイルのやり取りが容易なDVD-RAMの性質から、東芝・松下電器産業が商品開発で先行し、低価格単体機投入とハイブリッド機の強化により、当時の-RAMと-RWの規格シェアが逆転した。
さらに1年遅れて-RW陣営のパイオニアも ハイブリッド機をリリースするが、機能面で-RAM陣営に遠く及ばず、-RAMハイブリッドに性能的に追いつくのにさらに1年費やすことになった。その 後、HDDの製造コストの低下や大容量化、さらにその信頼性も家電製品として耐えうるものになってきたため、HDD搭載型が一般的になり、DVDは録画さ れた映像の長期保存、持ち出し等に使用することが多くなった。
複数の記録装置を搭載した機器をハイブリッドレコーダーと呼ぶが、多くの場合はHDD+DVDレコーダーのことを指す。また単に「DVDレコーダー」と言ってもHDD+DVDレコーダーのことを指す場合がほとんどである。
HDDの搭載は家庭のテレビ視聴・録画スタイルに革命をもたらした。以下のような機能はHDD搭載機種ならではの特長である。
- 録画しながら別の番組を再生する
- 録画しながら少し前のシーンに戻って再生する(タイムシフト再生)
- タイムシフト再生しながら早送りして現在の放送に追いつく(追っかけ再生)
- 電子番組ガイド(EPG)をキーワード検索し、ユーザーの嗜好に合いそうな番組を自動的に録画する(おまかせ録画)
- HDDに録画し、編集(CM削除、番組分割、番組結合、チャプター作成、プレイリスト作成 ect...)をしてからDVDディスクへのダビングが可能。
※タイムシフト再生・追っかけ再生はDVD単体レコーダーでも可能な機種がある。一方、最近の機種では操作の簡略化と録画予約への特化からタイムシフト関連機能が廃されている物が多い。
HDDのみを搭載するHDDレコーダーも存在し、特に米国では普及しているが、日本では「見たら消す」という視聴スタイルが受け入れられず余り普及していない(マニアの中にはLAN経由でPCに録画データを転送出来るモデルを愛用する者もいる。ただし各種デジタル放送でのDTCPがかけられた番組データに関してはこれが出来ないのが欠点である)。
HDD+DVDレコーダーが「家電の新三種の神器」と言われるまでに普及したのは、録画の便利さに加えて保存が可能という日本人の需要に合致したためだと考えられる。しかし一方では機能の多さ・メディアの種類の多さなど複雑な取り扱いを敬遠してVHSを使い続ける消費者はかなり多く、2000年代後半の販売伸び悩みにつながったとする見方がある。
HDDからDVDへのコピー(ダビングと呼ぶ場合が多い)は、そのままの品質でコピーする場合もあるが、ディスクの容量に合わせて再エンコードを行う機能を持つものが多い。機種によっては再エンコードダビング中は録画などの操作を受け付けないことがある。
2003年12月にソニーがPSXを 発売したが不人気で、在庫を捌く為に他社製品に比べ圧倒的な低価格販売に切り換えた。そこから各社も販売価格を下げて対抗したが、ソニーを含め各社とも低 価格化に対するコスト削減が追いつかず、メーカー側は売っても全く儲けにならないという事態が発生している。特にDVDレコーダー事業が中核となっている パイオニアは経営上深刻な危機に陥り、ついに、2006年6月にはメディア各 社が、「パイオニアは自社でのDVD機器開発中止に追い込まれるに至った」と報じた。しかし、パイオニアはこの時点ではこの報道を否定し、その後DVDレ コーダーの新商品を発売したものの、後継機種が発売されないまま既存モデルが相次いで生産終了しているのが現状である。現状では体力の弱いメーカーがレ コーダー事業からの撤退に追い込まれており(三洋電機等)、過当競争の懸念もある。
HDDの容量はどんどん大きくなる傾向にあったが、2006年頃に飽和状態に達した。2007年現在の日本市場では、200~600GBモデルが一般的であり、1TBモデルも登場している。
また2006年後半頃から、操作の簡略化などを目的に、DVDメディアへの直接録画が不可能なモデルも出始めた。以下に該当機種を記載する。なお、 ソニーの該当機種はすべてBDドライブ搭載モデルであり、BDへは直接録画可能となっている。 (パナソニック:DMR-XP10/XP11/XW30/XW31/XW50/XW51/XP20V/XP21V/XW40V/XW41V、シャープ: DV-AC72/AC75/ACW72/ACW72/ACW75/ACW80・BD-HDW15/20、ソニー:BDZ- T50/T70/L70/X90)
[編集] Wチューナー搭載機
HDD搭載によって多数の番組を録画するのが手軽になり、時間帯が重なる裏番組も同時に録画したいという需要が増えた。2004年頃から各メーカーがアナログダブルチューナー搭載機を発売し、価格帯も手の届きやすいものになった。
デジタルチューナー搭載機(後述)は一部を除き全てアナログチューナーも搭載しているため、デジタル/アナログのW録画が可能なモデルも多い。更にシャープや日立製作所は早くからダブルデジタルチューナー搭載機を発売し、後者はBSデジタル放送や110度CS放送の同時録画も可能であることから、やや高価ながらも、この機能を重視する消費者からの支持を増やし、他メーカーも追随した。現在はシャープもBS/110度CSデジタルチューナーを各2基搭載している。
[編集] VHS一体型・DV一体型
ビデオデッキ一 体型のDVDレコーダーや、ビデオデッキ・DVDドライブ・HDDの3つを1つのボディに搭載した3in1レコーダーも各社が生産している。HDD・ DVD・VHSそれぞれの間で双方向、計6方向の6WAYダビングがワンタッチで行え、1台でVHSテープからHDDに録画して、必要な部分だけをDVD に記録することも可能。また、ダビングしながらの録画や2チャンネル同時記録(Wエンコーダ/チューナー搭載の場合)など、多彩な利便性を実現した。そし て2005年からは、デジタルチューナー搭載(後述)の3in1機も登場している。
劣化したVHSテープで起こりがちな画面の揺れ・ぶれを軽減するタイムベースコレクタ(TBC)やデジタルノイズリダクション(DNR)、輪郭補正 回路など各種の画質向上機能が一般的に搭載され、また、映像出力をDVDとの共用にする事で、従来からVHSデッキに搭載されているS端子やコンポジット端子に加え、D端子やHDMI端子からの出力も可能にし、古いVHSテープでも市販DVDソフトに迫る鮮明な画像で楽しめることを謳っている。
しかし、録画可能な方式は、あくまでノーマルVHSのみ。S-VHSは日本ビクター製の業務用製品で録画・再生に対応している(ただしHDDなし)が、民生用のVHS一体型は、すべてノーマルVHSであり、S-VHSの簡易再生(SQPB)ができる程度である。また、D-VHSデッキとの一体型はこれまでどのメーカーからも発売されていない。
2007年1月23日には、日本ビクターからDVデッキ一体型の新モデル「SR-DVM700」が発表された。DVDレコーダーでDVデッキとの一体型を実現しているのは、2007年現在、日本ビクターのみである。DV方式のカムコーダで撮影したテープをパソコンよりももっと手軽にノンリニア編集し、簡単にDVD-Videoを作成できるという。DVデッキについては、DVCAMの再生にも対応している。このモデルは、業務用で、主に企業や学校、医療機関、結婚式場、映像制作を趣味とするハイエンドユーザーなどを対象としている。製品のコンセプトはあくまで映像制作なので、地デジなどのテレビチューナーはオプションである。
なお、ビデオデッキと次世代DVDとの一体型はどのメーカーからも発売されていない。
[編集] 搭載チューナーによる分類
[編集] アナログチューナー搭載レコーダー
従来からのアナログチューナーのみを搭載するモデル。2011年以降はデジタルチューナーの 接続が必要となる。機種によっては現在のハイビジョンレコーダーでは搭載されていないBSアナログチューナーも搭載。ハイビジョンレコーダーが本格的に展 開された2005年末ごろから市場は徐々に縮小。デジタル放送への移行まで5年を切った2006年末ごろから各社が生産を順次終了させている。
[編集] デジタルチューナー搭載レコーダー(ハイビジョンレコーダー)
2003年12月に地上デジタルテレビジョン放送が始まり、放送地域が拡大していくと共に、地上/BS/CSデジタルチューナーを搭載したDVDレコーダーが普及を続けている。これをハイビジョンレコーダーと呼ぶ。ただし、ハイビジョンを録画できる録画機器はDVDレコーダーには限らず、HDDのみへの録画機器(HDDレコーダー)もハイビジョン対応機はハイビジョンレコーダーに含まれる。DVD録画機能を持つ「ハイビジョンレコーダー」は元々、DVDにハイビジョンを記録できるレコーダーという意味で使われ始めたわけではない。ただし、2007年以降、AVCREC方式やHD Rec方式を採用する事でDVDにハイビジョンを記録できる「ハイビジョンレコーダー」(松下電器産業の「ハイビジョンディーガ」など)も発売された(後述)。またそれを機に、従来は不可能だったカムコーダで撮影されたAVCHD記録のDVDも再生可能になった。
HDDのみのレコーダーも含めたハイビジョンレコーダーは、デジタル放送が最初からMPEG2-TSのファイルとして放送波に載せられて送られてくる事から、アナログ放送レコーダーが録画機側でMPEG2(MPEG2-PS)に変換して記録するのと異なり、MPEG2-TSをそのまま記録する方式を採っている。従ってDR/TSモードを利用することによってHDDには全てのデジタル放送を放送局から送出されたままの状態で劣化なく記録できる。
しかし、ハイビジョンをDVDメディアに記録する際は、DVDビデオ(DVD-Video)規格はMPEG2-PS以外の記録には対応していない(MPEG2-TSやMPEG2-PSによる圧縮では容量が不足する)ため、アナログ放送程度の解像度へのダウンコンバートを余儀なくされる。ただし、メーカーの製品カタログでは、そうしたDVDであっても、HDMIで 接続し、アップコンバートすることで、ハイビジョンで放送された元の映像により近い画質での再生が可能とされている。2007年11月以降には、パナソ ニックや東芝からDVDメディアにハイビジョン記録できる製品が登場した。(後述、「MPEG-4 AVCエンコーダの搭載」参考)
デジタル放送とアナログ放送では音声の仕組みが若干異なることによる煩雑なコンバート処理を避けるために、2006年初頭現在は、放送波や MPEG2-TSの録画データからは一つの音声ストリームしか取り出せず、ステレオ二ヶ国語放送などを二ヶ国語としてコンバート出来ない製品がほとんどで ある。早い話が、デジタル放送で行なわれている二ヶ国語放送のうち、第一音声信号以外を用いて行なわれている二ヶ国語放送の場合は、二ヶ国語の同時録画が 出来ない。以上のことにより、デジタル地上波放送の開始以後のサイマル放送が 行なわれている放送局での二ヶ国語番組が、アナログ放送では副音声付放送、デジタル放送ではデュアルステレオで行なわれている場合は、DVD録画では、ア ナログ放送受信の場合は二ヶ国語録画が可能で、デジタル放送受信の場合は二ヶ国語の録画が出来ないという現象が発生している。アナログ放送とデジタル放送 の双方が副音声付放送(デジタル放送では二重音声放送と呼ばれる)で行なわれている場合は、両方とも二ヶ国語録画が可能になる。
なお、内蔵チューナー受信のデジタル放送のデュアルステレオ番組をDVDに録画できないのは機器側の仕様によるものだが、外部入力に別チューナーを 接続して録画する場合は、映像1出入力について音声が2つの出入力を持つといったような特殊な接続端子規格を持つ機器同士を作らない限り解決策は無いの で、事実上は不可能である。
2007年の段階では、ハイビジョンのままで記録可能な次世代大容量光ディスク(Blu-ray DiscやHD DVD)レコーダーはまだ普及していないが、現在急激に売り上げを上げており、今後は各社次世代機が販売のメインになると思われる。
ハイビジョンDVDレコーダーは次世代大容量光ディスク普及までの過渡的な製品ではあるが、DVDレコーダー自体の普及が成熟・収束しきっていない 現状もあり、高付加価値・高価格で2006~2007年の各社の主力製品になっていた。なお、現時点で録画データをHD画質でをムーブ出来るのは、i-Link接続したD-VHS機とBlu-ray Disc/HD DVDレコーダー、一部のDVDレコーダー、HDDレコーダーだけである。
ハイビジョンレコーダーには、既存のDVD-Videoの再生映像をハイビジョン映像信号にアップコンバート(ただし、走査線を補完するなどして若干の補正を加えた信号フォーマットの変換なので、SD映像がHD映像に変わるわけではない。)する機能を持つものも多い。D端子またはHDMI端子を搭載したハイビジョン対応テレビまたはモニター(ハイビジョンブラウン管テレビや薄型テレビ等)と組み合わせれば、より高画質で鑑賞でき、また、その機能をパソコンなどで行なう映像編集で活用すれば、SDで撮影された過去の貴重な映像資産をHD素材として用いる事も可能。ただしコピーガードが施されている市販DVDは、著作権保護のため、ハイビジョン画質での出力については、HDCPで暗号化された出力しか許可されていない(これに対して一時期は消費者のみならずメーカーからも批判的な声が大きく、三菱電機はHDMI搭載機種を発売しない方針を取っていた)。
ハイビジョン放送を快適に扱うには大容量のHDDが必要で、HDD容量アップの需要を加速させたが、2005年に1TB(1000GB)に到達して からは一段落した感がある。これには後述するMPEG4-AVCエンコーダの搭載で実質的な録画可能時間が長くなったことも関係がある。
2004年4月より始まったコピー制御(B-CASカードの使用)により、デジタル放送は自由にコピーすることができず、HDDからDVDに移すとHDDにある元の映像は消去されてしまう。機器のエラーなどにより移動に失敗すると元の映像まで失われてしまうといった苦情がメーカーに多く寄せられ、総務省がコピー制御の是非を2004年9月以降審議している。DVDレコーダーとコピー制御の関係について、詳しくは後述。
アナログテレビ放送終了まで5年を切った2006年末期から、デジタルチューナー非内蔵機の生産を打ち切るメーカーが相次ぎ、2007年末までに東 芝を最後に、大手メーカーの製品は全機種生産終了した。一方、業界で初めてアナログチューナー非搭載のハイビジョンDVDレコーダーは、2007年10月 末に発売されたシャープのBD単体レコーダー「BD-AV1/AV10」である。
[編集] その他の製品
[編集] テレビパソコン
パーソナルコンピュータにおいてもテレビチューナーを搭載し、HDDに録画できる製品がある。パソコンの性能向上により1999年頃から実用的なテレビパソコンが登場し始め、家電におけるHDDレコーダーよりも普及が早かった。
記録型DVDドライブの普及とビデオキャプチャカードの価格下落により、パソコンへのテレビ録画機能の搭載は当たり前のようになり、各メーカーは大型液晶ディスプレイの搭載や独自の高画質表示機構で差別化を図るようになっている。DVDレコーダーよりも動画編集の自由度が高い点も好まれている。ただし、パソコンであるが為にOSがダウンしたり、エラーが発生して録画に失敗するリスクが大きいのが欠点である。
デジタルチューナーを搭載したパソコンではデジタル放送を録画・視聴することが可能だが、暗号化が施されて録画したパソコン以外で利用できないように厳しく制限されている。当初は内蔵HDDへの保存のみだったが、2005年頃からDVDレコーダー同様に記録型DVDにムーブできる製品も登場し始めた。しかし2006年以降Blu-ray Disc/HD DVDドライブ搭載PCが発売されても、デジタル放送の保存にはレコーダーに比べて制限が厳しい場合が多い。詳しくは限定受信システムの項を参照。
[編集] その他の機能
[編集] MPEG-4 AVCエンコーダの搭載(ハイビジョンでDVDに記録する機能)
2007年11月発売の松下電器産業のレコーダー6機種では、デジタル放送をハイビジョンのままMPEG-4 AVC圧縮しDVDメディアに最長100分(片面1層の場合)記録できる機能を搭載する[1]。本当の意味でハイビジョン記録可能なDVDレコーダーが実現した。一方、同時期にBDレコーダーを発売したソニーはレコーダー製品を全てBDにシフトすることを表明し、DVDへのハイビジョン記録という過渡的な機能を搭載していない。詳細はDIGA、BDZを参照。
東芝のHD DVDレコーダーのRD-A301(2007年12月発売)にも、同じくDVDにハイビジョン記録する機能がある。MPEG-4 AVCで圧縮した映像のほか、DRモード(MPEG-2 TS)をそのままDVDに書き込むこともできる。
ただし、これらのレコーダーで作成するハイビジョンDVDディスクには互換性がない。松下はBlu-ray Disc Associationが策定した「AVCREC」規格を採用し、東芝はDVDフォーラムが策定した「HD Rec」規格を採用する。どちらも既存のDVDプレーヤー・レコーダー等では再生できない。そのため、今後BD/HD DVDが低価格化し、過半数が普及した後のサポートが懸念されている。
[編集] 2層DVDメディアへの対応
2005年にソニーがDVD+R DL対応レコーダーを、パイオニアがDVD-R DL対応レコーダーを発売した。東芝・松下など他のメーカーも上位機種でDVD-R DLに対応する。
DVD-R DLに関しては、最初期はビデオモードのみの対応であったが、2006年から各社からVRモード対応機種がリリースされた(CPRM対応DVD-R DLメディアは2005年から発売されていた)。
1層メディアの2倍近い記録容量があるが、メディアの価格が高いことが普及の足かせとなっている。ドライブ自体のコストは1層専用と大差がないため レコーダー側の採用は拡大したものの、2007年9月現在では次世代DVDよりもGB当たりの単価が高いほどであり、このまま1層DVDと次世代DVDの 間で埋もれた規格となる可能性もある。
[編集] メモリーカード等への対応
松下の「DIGA」シリーズの多くや、日立の一部モデルはSDメモリーカードスロットを備え、カードに記録された静止画を見ることや、カードとHDDの間で静止画のダビングを行うことができる。また、その中の一部機種に限られるが、HDDに記録されたテレビ番組などの動画を、MPEG-4形式でカードにダビングすることが可能な機種がある(最初からHDDにMPEG-4で録画することも、ダビング時にMPEG-4に変換することも可能。ただし、カードに直接録画はできない)。該当機種では、レコーダーで録画した番組を、SDメモリーカード対応の携帯電話や同社カーナビゲーションシステム「Strada」で視聴するといったこともできる。
またソニーは、プレイステーション・ポータブルと連携して録画した映像を持ち出す機能を備えた製品を発売した(現在はDVDレコーダーとしては生産完了。BDレコーダーで同等の機能を持った機種が発売されている。)。
[編集] 松下電器産業のSDメモリーカードスロット搭載モデル一覧
- DMR-E100H/E200H/E500H(全機種生産終了)
以下はSD動画非対応機種(XW**/***シリーズは音楽転送機能搭載)
- DMR-E60/E90H/E220H/E330H/EH50/EH53/EH60/EH66/EH70V/EH73V/EH75V
- DMR-EX100/EX150/EX300/EX350/EX550/EX200V/EX250V
- DMR-XP10/XP11/XP20V/XP21V/XW30/XW31/XW50/XW51/XW40V/XW41V
- DMR-XP12/XP22V/XW100/XW120/XW300/XW320/XW200V(AVCHD対応)
[編集] ソニーのメモリースティックスロット搭載モデル一覧
- RDZ-D70/D90
- DESR-5000/5100/5500/5700/7000/7100/7500/7700(PSX)
以下はPSP連携が可能な機種一覧(全てスロット非搭載)
- RDR-AX75/RDZ-D77A/RDZ-D97A/RDZ-D900A/BDZ-V9/BDZ-A70/BDZ-X90
[編集] 家電リンク機能の搭載
2006年に松下電器産業がビエラリンク、やや遅れてシャープがAQUOSファミリンク対応製品を発売した。どちらもHDMIケーブルを通して自社の薄型テレビ・DVD レコーダー・AVアンプ等を連携させる機能で、1つのリモコンで操作したり、レコーダーの電源オンと共にテレビの入力を切り替えるといったことが可能にな り操作性が大幅に向上した。これにより松下とシャープはDVDレコーダーのシェアを大幅に伸ばした。メーカー側には薄型テレビの価格下落を補うメリットも ある。
そして、これに呼応するかのように、他社も同等のリンク機能(三菱電機(リアリンク)、東芝(レグザリンク)、ソニー(ブラビアリンク)、パイオニア(KURO LINK(旧名・HDMIコントロール))をそれぞれ発表した。いずれもHDMI CEC規格を拡張したもので、一部で互換性が保たれている。
[編集] 製品の沿革(DVD)
- 1996年 - DVDプレーヤー(再生専用機)が製品化。
- 1998年 - 初の記録型DVDであるDVD-RAMのPC向けドライブが製品化。
- 1999年9月 - NECが世界初の民生用光ディスクビデオレコーダー「GigaStation」を発売。独自規格のMVDISC(片面5.2GB、カートリッジ付きの光ディスク)を採用、DVDとの互換性はない。ほとんど普及せず、NECはDVD方式への転換を余儀なくされた。
- 1999年12月 - パイオニアが世界初のDVDレコーダー「DVR-1000」を発売。DVD-RW方式対応。価格は25万円。
- 2000年頃 - 米国でTiVoやReplayTVといったHDDレコーダーが登場し始める。日本ではソニーが2001年に「Clip-On」を発売し、のちに「チャンネルサーバー」「Cocoon」という製品にバージョンダウンしたのが特に有名。
- 2000年頃 - DVD-RAM陣営の松下電器産業が単体機「DMR-E10」をリリース。DVD-RW陣営のパイオニアがDVR-1000の後継機でDVD-Rに保存できる「DVR-2000」をリリース。当時のDVD-RWとDVD-RAMの規格シェアは9:1だった。
- 2000年12月 - BSデジタル放送が開始。
- 2000年12月 - 日本ビクターがDVD-RAM方式の単体機「HR-VDR1」を発売。
- 2001年4月 - 東芝が世界初のHDD内蔵ハイブリッド機「RD-2000」を発表(2000年11月発表)。DVD-RAM方式対応で、30GBのハードディスクを搭載。
- 2001年7月 - DVD-RW陣営のパイオニアも後継機「DVR-7000」を急遽リリース(6月発表)。実はDVR-2000がCPRM機能を解除するという事が判明したための繰上げリリースであった。以降DVR-2000の存在は闇に葬られることとなる。
- 2001年7月 - DVD-RAM陣営の松下電器産業もDVD-R対応の単体機「DMR-E20」を発表(5月発表)。単体機でタイムシフトが可能になった。
- 2001年9月 - ソニーがDVD-RW方式の単体機「RDR-A1」を発売。
- 2001年12月 - 東芝に次いで松下電器産業も「DMR-HS1」(9月発表)にてHDD/DVDレコーダーに進出、バグとリコールに悩まされた東芝RD-2000ユーザー の多くがDMR-HS1に流出した。この頃から、DVD-RAM陣営とDVD-RW陣営の誹謗中傷合戦が量販店店頭にて長きにわたり繰り広げられることと なった。
- 2002年3月 - 110度CSデジタル放送が開始。
- 2002年3 月 - DVD-RAM陣営の松下電器産業が低価格機「DMR-E30」をリリース。松下電器産業のVHSに代わる大衆録画機という戦略が見事にあたりDVDレ コーダーの存在を一般消費者に知らしめた。急遽パイオニアはシャープよりOEM供給受ける形で低価格機「DVR-3000」を投入するも、ワールドカップ に間に合わず、E30よりも高くて低機能だったためパイオニアのシェアを一気に落とす結果になった。DVDレコーダー規格シェアが一気に逆転し-RW:- RAMが3:7になった。
- 2002年春 - これまではパイオニアからOEM供給受けて販売していたシャープも以降は独自開発となる。
- 2002年11月 - シャープが初のBS/CSデジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD1」を発売。
- 2003年3月 - 松下電器産業が初のVHS一体型DVDレコーダー「DMR-E70V」を発売。
- 2003年8月 - 日本ビクターがDVD-RAMとDVD-RWが両方の録画・再生に対応した単体機 「DR-M1」を発売。RAMとRWが両方使える便利さに加え、順次走査方式による高密度の映像信号により高画質であった。
- 2003年10月 - ソニーがHDD搭載モデルを含むDVDレコーダー「スゴ録」シリーズ(RDR-GX5/VD6/HX6/HX10)を発売。この頃から御三家以外にも日立、ビクター等多くのメーカーが参入するが、同時期に参入したメーカーで結局生き残ったのはソニーのみであった。
- 2003年12月 - 地上デジタル放送が開始。
- 2003年12月 - ソニーがプレイステーション2と機能を統合したHDD搭載DVDレコーダーPSXを発売。ただし、同社のスゴ録のほうに人気が集中し、PSXは不人気に終わった。以降DVD+HDDレコーダーの低価格化・普及を加速させた。
- 2003年12月 - 日本ビクターがVHS一体型DVDレコーダー 「DR-MV1」「DR-MF1」(DR-MF1はDVD部にBSアナログチューナーつき)を発売。こちらもRAMとRWが両方の録画と再生に使えて、 VHF/UHFダブルチューナーを搭載しており、VHSとDVDに個別に録画予約ができて便利で、かつ高画質であった。だが、「突然操作を受け付けない」 「長時間"LOADING"表示のまま動作しない」「VHSテープやDVDディスクが取り出せない」などの故障が続出した。
- 2004年2月 - シャープが業界初の地上/BS/CSデジタルチューナー搭載HDD+DVDレコーダー「DV-HRD2」「DV-HRD20」を発売。
- 2004年4月 - 松下電器産業が初のVHS+HDD+DVD(3in1)レコーダー「DMR-E150V」を発売。
- 2004年5月 - ソニーが当時業界最大容量の400GBのHDDを搭載した「RDR-HX100」を発売。
- 2004年6月 - 日本ビクターが新たに「快録ルパン」の商標で HDD+DVDレコーダー 「DR-MH30」を発売。翌7月にはVHS+HDD+DVD(3in1)レコーダー「DR-MX1」を発売したが、これらも「長時間"LOADING" 表示のまま動作しない」などの故障が相次ぎ、日本ビクターは修理などの対応に追われた。
- 2004年8月 - 東芝が初のダブルアナログチューナー搭載「RD-XS53」「RD-XS43」を発売。
- 2004年10月 - 日立製作所が初のデジタルチューナー搭載機種「DV-DH250T」「DV-DH400T」を発売。DVD-RAM陣営初のデジタルチューナー搭載モデルである。
- 2005年2月 - シャープ・日立に追随し東芝が初の地上/BS/CSデジタルチューナー搭載モデル「RD-Z1」を発売。
- 2005年5月 - ソニーがシャープ・日立・東芝に続き同社初の地上/BS/CSデジタルチューナー搭載モデル「RDZ-D5」を発売。
- 2005年7月 - 松下電器産業も3波デジタルチューナー搭載モデル「DMR-EX100/300」を発売。以降各社の主力商品となる。
- 2005年9月 - 日立製作所が初のダブルデジタルチューナー搭載機種「DV-DH160W/250W/500W/1000W」を発売。DV-DH1000Wは業界初の1TBレコーダーだった。
- 2005年10月 - ソニーが初のPSPへの転送機能を備えた「RDR-AX75」を発売。
- 2005年11月 - 松下電器産業が世界初となるHDD・DVD・VHS・SDの録再に加えデジタルチューナーも搭載した「DMR-EX200V」を発売。
- 2005年12月 - シャープも日立に追随しデジタルWチューナーモデル「DV-ARW12」「DV-ARW15」を発売。
- 2006年2月 - 日本ビクターがデジタルチューナー搭載DVD-RW方式の「DR-HD250」「DR-HD400」を発売。ただしシャープのOEMで、DVDレコーダー事業から事実上撤退。以後、新製品は発表しなくなった。
- 2006年3月 - 松下電器産業が当時世界初となる1080pフルHD変換出力機能を搭載したモデル「DMR-EX550」を発表。同時に業界初のHDMIリンク機能となる「ビエラリンク」も発表された。
- 2006年5月 - ソニーが初のPSPへの転送機能を備えたハイビジョンレコーダー「RDZ-D77A」「RDZ-D97A」を発売。
- 2006年6月 - ソニーが同社唯一のデジタルチューナー搭載3in1モデルとなる「RDZ-D60V」を発売。同社最後の3in1モデルでもあり、2007年夏まで生産された。
- 2006年9月 - シャープが「AQUOSファミリンク」 および、シングルチューナーモデルでもAQUOSのチューナーを活用して2番組同時録画が可能な「ハイブリッドダブレコ」対応(DV- AC32/34/ACV32のみ、ACW38はWチューナー)機種「DV-AC32」「DV-AC34」「DV-ACW38」「DV-ACV32」を発 表。
- 2006年11月 - 東芝「RD-XS38/48」の生産終了によりアナログWチューナー搭載モデルが消滅。
- 2006年11月 - ソニーが同社最後のDVDレコーダー新製品となる「RDZ-D700」「RDZ-D800」「RDZ-D900A」「RDR-HX67」を発売。なお、「RDR-HX67」はアナログのみの最終モデルでごく短い期間(約4ヵ月)の販売だった。
- 2007年春 - 売れ行き不振により多くのメーカーが収益を圧迫されていると伝えられる。
- 2007年3月 - 日本ビクターが民生用DVDレコーダーの市場から撤退。
- 2007年夏 - 夏のボーナス商戦ではコピーワンス緩和の議論中であったことや売れ行き不振から、東芝の「RD-A300/A600」以外の新機種が全く発売されなかった(なお、この時期はDVDレコーダー以外もAV機器の新商品発売が例年よりも少なかった)。
- 2007年8月 - 日立製作所が新機種は全てOEM化でDVDレコーダー市場からの事実上の撤退。
- 2007年9月 - ソニーが今後発売するレコーダー製品全てをBDにシフトすることを発表。(ただし、「RDZ-D700」はその後半年程度販売が継続された。)
- 2007年12月 - 松下電器産業、シャープが旧機種での「ダビング10」対応を発表。
- 2008年1月 - ソニーが旧機種でのダビング10対応を発表。パイオニアが全機種生産中止し、事実上撤退。
- 2008年2月 - ソニーが業界で最も早くレコーダー製品のすべての機種をBD対応モデルに変更(事実上のDVDレコーダーからの完全撤退)。同時に、「スゴ録」ブランドの終了。
- 2008年3月 - 三菱電機が同社初のブルーレイディスクレコーダー「REAL ブルーレイDVR-BZ200/DVR-BZ100」と「REAL DVDレコーダーDVR-DW200/DVR-DW100」を5月24日に発売すると発表。同時にこの4機種と2007年9月発売の「楽レコDVR- DV745/DVR-DV735」のダビング10対応を発表。
- 2008年4月 - パイオニアが新型DVDレコーダー「DVR-WD70」を発表。2006年秋のDVR-DT95/75以来約1年半ぶりの同社DVDレコーダーの新モデルとなったが、シャープのOEMとなり、事実上撤退したことに変わりはない。
[編集] 主なメーカーと各社主力製品
[編集] 松下電器産業
DIGAシリーズ(Blu-rayレコーダーを含む)。DVD-RAM陣営。詳細はDIGAを参照。2005年モデルからはDVD-RWにも対応。
2007年まではDVDレコーダーでは3割強のシェアを持ちトップであった。2007年度は僅差でシャープに追い抜かれ2位となっている。ただし、 BDレコーダーではソニーが約6割のシェアを獲得し1位となっている。これは2007年年末に、商品の供給が追いつかなかったためである。
※CATV用のHDDレコーダーを唯一発売し、全国のCATV局に採用されている。機器は、月額利用料に含めてレンタルされる。2番組同時録画可能で、地上デジタル、BSデジタル、CATVデジタル(CSデジタルとほぼ同じチャンネル)の視聴が可能。
[編集] 東芝
VARDIAシリーズ(HD DVDレコーダーを含む)。DVD-RAM陣営。詳細はVARDIA、RD-Styleを参照。近年はDVD-RWにも対応。
2006年11月までは、RD-Style、カンタロウを含む3シリーズ体制となっていたが、2006年11月にデジタルチューナー非内蔵機は HDDなしのVHS+DVDモデル以外はすべて生産中止となり、VARDIAに一本化された。2007年末でアナログチューナーのみのモデルはHDDなし モデルも含めて完全に生産を終了した。
世界で最初にHDD(ハードディスク)内蔵DVDレコーダーを発売。高音質へのこだわりが見られ、アナログ録画時の録音レベル調整をリミッターや自動追随に頼らず、地上波、BSのAモード音声、Bモード音声、各外部入力を全て左右独立可変とし、またドルビーデジタルのビットレートもレーザーディスクの5.1chサラウンドと同じ384kbpsという高レートを採用している(VTR一体型は除く)。
[編集] シャープ
AQUOSシリーズ(自社の液晶テレビと同じ、Blu-rayレコーダー/プレーヤーも含む)。DVD-RW陣営。詳細はAQUOSを参照。
AQUOSシリーズは全機種デジタルチューナーを搭載している。アナログのみのモデルがメインの頃はD-comboシリーズで発売していた。DVD-RW陣営のため、-RAMの全面対応には否定的な姿勢を崩していない。ただし、DVD-RAMの再生が可能なモデルもある。現在はアナログチューナーのみのモデルはすべて生産終了している。なお、参入初期はパイオニアからのOEMであり、自社開発は2002年からである。
業界で最も早く(2004年2月)地上波/BS/CSデジタルチューナー搭載モデルを発売したメーカーである。また、自社のテレビとのリンク機能の 搭載により、2006年以降はシェアを4位(2005年度)→2位(2006年度)→1位(2007年度)に上げ、僅差ではあるがパナソニックのシェアを 崩すことに成功した。
[編集] 三菱電機
楽レコシリーズ、REALシリーズ(自社の液晶テレビと同じ、Blu-rayレコーダーも含む)。DVD-RW陣営。詳細は楽レコ、REALを参照。
VHS一体型モデルは船井電機のOEM製品で、2006年夏モデルからはHDD+DVDモデルも船井電機との協業になった。また2001年以前のDVDレコーダー黎明期にはパイオニアのOEM製品を販売していたこともある。
操作は簡単で使いやすく、電源OFF状態からでもすぐに録画を開始できるのが特徴(松下機と違って待機電力も特に高くない。)。編集機能は基本的な もののみとなっている。初期モデルは画質面が今ひとつで、とくに大型液晶テレビとの相性が良くなかったが、その後、上位機種を中心に画質が向上し、この面 でも高評価を得ている。2番組同時録画可能なモデルでは、ステレオ放送でもCMカットができることと、音声解析によりスポーツ番組のハイライト部分を自動 的に抽出して再生できることが特徴。ただし+R・+RWには録画できず、再生も保証されない。EPGはGガイド。デジタルチューナー搭載機は他社より大き く遅れをとり、2006年11月にようやく発売される。前述の通り、DVDレコーダーへのHDMI端子の搭載には消極的であったが、デジタルチューナー搭 載機には標準装備となる。一時はそこそこの(10パーセント程度)シェアを得たが、2005年モデル以降は長所を強力な訴求力をもってユーザーにアピール することに失敗し、業界全体においては目立たない存在と化した。ただ普及機でもBSアナログチューナーを内蔵したり金メッキ端子等が装備されていたりする のでコストパフォーマンスが高い。
2008年3月18日に同社の液晶テレビのブランド「REAL」の名を配した新型DVDレコーダー「REAL DVDレコーダーDVR-DW200/DVR-DW100」と同社初のブルーレイディスクレコーダー「REAL ブルーレイDVR-BZ200/DVR-BZ100」を発表(同年5月24日に発売予定)。生産拠点である京都をアピールし、シェア上昇を目指す。
[編集] その他
船井電機(DX BROADTECブランド)、LG電子などもDVDレコーダーを生産している。
[編集] 撤退したメーカー、又は撤退予定・見込みのメーカー
ここでは、DVDレコーダー事業そのものから撤退したメーカー及び、自社開発を中止し他社からのOEMに成り下がった(事実上の撤退)メーカーを記す。
[編集] ソニー
スゴ録シリーズ。DVD-RW・+RW陣営。詳細はスゴ録を参照。プレイステーション2と機能を統合したPSXも発売していた。
DVD+RWアライアンスの 主要メンバーである。DVDレコーダーの低価格化・普及を進めたメーカーでもある。また、2008年現在+R/+RWへの記録が可能なのはソニーのみで あった。DVD-RAMの再生に対応したのは2006年夏モデル以降だが、2007年11月に発売されたBDレコーダーでは再び再生すら不可になった。ア ナログチューナーのみのモデルは2007年3月で生産を終了した。
DVDレコーダーの低価格化に火をつけ、2004~2005年にかけてはシェアトップだった。2007年当時はBD機をメインにするため生産機種を減らしていたことも関係して4位だった。
2007年9月12日、Blu-ray Discレコーダーの主力商品化に伴い国内向けDVDレコーダーの新製品は今後発売しないと発表した。その直後の2007年10月にHDDが400GBの機種は全て生産完了となっており、以降はHDDが250GBの「RDZ-D700」1機種のみを生産していたが、そのD700も2008年1月末で生産を終了した。Blu-rayレコーダーはスゴ録ブランドではないため、ブランドが終了、そして大手メーカーの中では最も早いDVDレコーダー市場からのBDレコーダ(DVDレコーディングも可能)への完全移行となった。他社も追随する可能性が高い。BDレコーダーの詳細はBDZを参照。
[編集] NEC
パソコンとの連携機能は最も充実していた(録画した番組のMPEGファイルをLANにてPCにコピーできた、等)が、既に生産を終了した。パソコンメーカーであるためか、同社のレコーダーは動作の安定性が家電としては不十分であった。
[編集] 日本ビクター
当初は快録ルパンシ リーズで出していた。さかのぼり録画(電源が入っている状態でチャンネルを合わせておくだけでHDD内に一定時間分のキャッシュを保存し、番組の途中や放 送終了後からでも録画が可能な機能)などの独自機能が多く、画質面においても評価は高かった。特に高圧縮(長時間録画)モードにおける画質は他社製品と比 べてもトップクラスと言われた。またVHSを開発したメーカーとして、ビデオデッキ一体型DVDレコーダーや3in1タイプに注力していた。3in1機は通常の再生はVHS(SQPB)だが、S-VHSのテープをS-VHS本来の画質でHDDやDVDにダビングできた。
しかし、参入が遅かったためか、動作の安定性では劣り、操作性に癖があった。特に快録ルパンシリーズの初期モデルで重大な欠陥が発覚し、回収や修理 等で多大な費用を費やした。それに追い討ちをかけるようにその次のモデルでも別の欠陥が出た。その為ビクターの経営を悪化させる大きな原因を作っただけで なく、ビクターそのもののブランドイメージすら悪化させてしまい、ついには自社での開発中止(=事実上の撤退)に追い込まれ、自社開発モデルは2006年中に順次生産を打ち切った(展示会等では超薄型レコーダーや縦置き型、アンプ・スピーカー内蔵型など、ファッショナブルなレコーダーを提案した)。
もともとはDVD-RAM陣営であったが、ビクターはDVDメディアのメーカーでもあることから、自社開発モデルはDVD-RAMとDVD-RWの 両方の録画再生に対応していた(ただしカートリッジタイプのDVD-RAMはそのままでは使用できず、カートリッジから出す必要がある)。PAL方式のディスクもNTSC方式に変換して再生可能だった。EPGはGガイド。
また、2006年に同社では初となる(結果的に最初で最後となった)デジタルチューナー搭載機を発売した。しかし快録ルパンの商標は使わず、製品自体も反DVD-RAMのシャープのOEMだった。結果、本来ビクターが推していたDVD-RAMは録画も再生もできないと いう最悪の事態となった(シャープ機は再生のみ可能)。更にビクター得意の3in1機もラインアップしない。また、ベースとなったシャープ機と違い、ダブ ルチューナー機能はないにもかかわらず、シャープ機より高価である。独自の機能はなく、ユーザーインターフェースもシャープそのものだった。そのためか全 般的に評価は低く、家電量販店の店頭ではあまり見られなかった。ベース機の世代交代によりOEM供給も止まり、ビクターは民生用DVDレコーダー事業から 完全撤退した。
業務用ではどのメーカーも出していないS-VHSデッキ一体型機(HDDなし)(2008年2月現在で発売中の機種は、「SR-MV50」)や、MiniDVとの3in1機(2008年2月現在で発売中の機種は、「SR-DVM700」)も出している。この両機種については当面販売を継続する。
[編集] 三洋電機
経営不振によるリストラ策で、DVD及びVHS事業からの撤退およびHD DVD事業への経営資源集中が決定された。しかし同社の民生用HD DVD機器は発売されることなく、2008年2月以降、HD DVD規格自体が姿を消した。
[編集] パイオニア
世界初のDVDレコーダーメーカーであり、DVD-RW陣営の筆頭メーカーである。黎明期はシャープ・三菱電機・ SONY・ケンウッドなどにOEM供給していた。型番は全てDVRで始まる。録画モードや編集機能は多彩で東芝RDに近い高レベルでの作業が可能である。当初よりDVD-RAMとの規格シェア争いに翻弄され、商品展開が迷走状態が長く続いていた。規格争いが一段落した後は、女性向けのデザインと機能が売りの「プリヴェ」シリーズと、デジタルハイビジョンが売りの高画質モデル中心の「ハイビジョン スグレコ」シリーズに落ち着きシェア奪回を目指していた。2005年の夏モデル「たっぷり録り」シリーズからはDVD-RAMの再生も可能となっている。さらに2006年春モデル(デジタルチューナー非内蔵「スグレコ」 シリーズ)では外付けHDDの増設を可能にし、DVD-RAM、+R、+RWの記録にも対応している。2006年秋にはデジタルチューナー内蔵の「ハイビ ジョン スグレコ」シリーズにも外付けHDD対応製品が発売された。EPGはアナログ放送はGガイド、デジタル放送は独自の物。i-Link端子はあるが、デジタルビデオカメラとの接続専用のDV端子で あり、他機種ムーブは出来ない。他社にはないHDD増設や独自の操作性が注目されている。しかし、デジタル放送の2番組同時録画が出来ない等他社に遅れを 取っていた。また、DVD-RAMの全面対応はデジタルチューナー非内蔵モデルのみにとどまっており、2006年秋モデルの内蔵型では全面対応していな い。同年いっぱいでデジタルチューナー非内蔵機は生産終了している。そして、2008年1月には最後まで残っていたデジタルチューナー内蔵モデル・DVR-DT95(400GB・HDD内蔵モデル。2006年10月発売)も生産終了となり、事実上撤退に追い込まれている状態になっていた(その後も公式ホームページは残り続けた)。その後2008年4月23日にDVR-WD70というモデルが発表されたが、同社の筆頭株主となったシャープのOEMモデルとなった。前述の通りシャープはパイオニアからOEM供給を受けていたが、皮肉にも5年の時を経てOEMする側とされる側が逆転することとなった。
[編集] 日立製作所
DVD-RAM陣営。デジタルチューナー搭載機は薄型テレビと共通のWoooシリーズを名乗っていた。詳細はWoooを参照。
非搭載機には特に名称はなかった。2006年11月に生産終了している。EPGは当初ADAMS-EPGだったが、2006年モデルではGガイドに 乗り換えている(デジタルチューナー搭載機はアナログ放送用のEPGを搭載していない)。3in1機は自社でのラインアップには無い。HDDなしのVHS +DVDは生産したことがある。
2007年9月をもって、自社での開発中止(=事実上の撤退)に追い込まれている。三菱電機(船井電機と共同開発)の楽レコのOEMとなったため、本来日立が推していたDVD-RAMは再生のみとなってしまった。なお、この事態は今回で初めてではない。ジャパネットたかたなどの通販限定でDV-DT1という3in1モデルがあったが、これは船井電機のOEMで、DVD-RAMは録画も再生もできない。一般のカタログには掲載されていない機種であった。現在は販売を終了した為、日立チェーンストールに供給されるDVDレコーダーはパナソニック「DIGA」に変わっている。
[編集] デノン
DVD-RAM陣営。草創期の2003年11月に出したDHR-770SDの1機種のみで撤退。
[編集] シェアの推移
2003年頃までは、DVDレコーダー御三家と呼ばれていた松下、東芝、パイオニアの3社が寡占していたが、ソニーがスゴ録・PSXなどを開発して DVDレコーダーに参入した頃から、日立やビクターなどの他社も次々と参入し、シェア争いは激戦と化した。なかでも、ソニーはかつての御三家と互角のシェ ア争いをするまでになったが、その一方でビクターは先述のとおり重大な欠陥で事実上撤退に追い込まれた。パイオニアもシェアは低迷している現状である。さ らに2007年9月には日立も自社での開発を中止している。ソニーも2008年1月末でBDレコーダーに完全移行した。
2006年以降、自社製薄型テレビとのリンク機能の搭載により、松下・シャープが大きくシェアを伸ばした[1][2]。これに追随し他社もリンク機能を搭載した。
[編集] DVD規格に関する注意点
DVDレコーダーを購入・入手時の選択上での主な注意点を以下に列挙する。なお、ハイビジョンの録画に関しては#ハイビジョンレコーダーの項を参照。
- 具体的にどの種類のメディアで(加えてどの録画型式で)録画できるのか。録画用メディアの種類(規格)には現在、DVD-R/-R DL/-RW/-RAM/+R/+R DL/+RW/HD DVD/Blu-ray Discなどがあり、また録画形式にはビデオモード(DVD-Video準拠)とVRモード(DVD-VR)がある。一部のメディア規格において一部の録 画形式に対応していない機種がある(一部規格には8cmサイズもあり、同様に対応・非対応がある)。
- さらに、次項のコピー制御に関連して、必須となるCPRMメディアへの対応。特にデジタル放送を録画利用したい場合には重要である。
- 各規格のメディア、各録画形式について、録画・再生に対応しているのかどうか。また、録画できるとしても放送やビデオ信号からの録画はできず、他の媒体からのコピー限定の場合もある(特に2層DLメディアに多い)。
- また、他のDVDプレイヤー・レコーダーなどの機器との間で、DVDメディアを融通したい場合には、当該機器についても上記の詳細な情報を把握しておいた方が良い。また、メディアの種類によってはファイナライズしないと他の機器で再生できない場合もある。
- さらに、非対応のメディアや録画方式(CPRMの有無を含め)により録画されたメディア、またその他の非対応の仕様(8cmサイズや両面メディ ア、録画メディアの記録速度など)のメディアを、当該非対応のDVD機器において使用すると、誤動作を起こしたり、最悪の場合は機器の故障を招く場合もあ る。また、メーカーが非対応とするディスクを使用して万が一故障した場合、無料修理などの保証が受けられなくなる恐れがある。
[編集] DVDレコーダーとコピー制御の関係
現在、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上デジタル放送、デジタルケーブルテレビ、スカイパーフェクTV!の一部番組、の各放送においてコピー制御が実施され、「コピーワンス」(1回だけ録画可能)「コピー禁止」の制御信号を付加された番組に対しては、DVDレコーダー側の録画等の動作に対してもさまざまな制限が課せられる。
[編集] アナログメディアとコピー制御
デジタル放送関連のコピー制御については、デジタル信号(映像・音声)やデジタル媒体にのみ載せられるものであり、アナログ信号やアナログ媒体(VHSやS-VHS等)には無縁なものであるという誤解が抱かれがちである。しかし、実際には、デジタル放送チューナー等から出力されるアナログ信号、およびその信号を録画したアナログ媒体に対しても通常、コピー制御の信号(通常はCGMS-A)が重畳されている(CGMS-Aのコピー制御信号は垂直帰線区間に 記録されているため、コピー制御非対応の機器でもそのまま素通りして除去されることなく記録される。)。なお、SKY PerfecTV!では、アナログ信号出力には、「コピーワンス」のCGMS-A制御信号は一部のコンバータ機種を除いて出力されない。ただし、「コピー 禁止」のCGMS-A制御信号は出力される。
つまり、デジタル放送チューナー等からアナログ映像・音声ケーブルでアナログ方式のVTR(コピー制御対応・非対応を問わず)に接続して録画した場合においても、当該ビデオテープにはCGMS-Aの制御信号が記録される(ただし、1990年代までに発売された一部の旧型製品の場合、記録の際の同期信号の入れ替えなどにより、CGMS-Aの制御信号が記録されないことがある。)。そして、そのテープをコピー制御対応のVTR(D-VHSデッ キなど)で利用したり、またはコピー制御非対応のアナログ機器からアナログ映像・音声ケーブルでコピー制御対応のデジタル機器に接続し録画等したりする場 合には、コピー制御の影響を受ける(従来のVHS専用機などコピー制御非対応の機器で録画等する場合には、CGMS-Aによるコピー制御の影響は受けな い。ただし、CGMS-Aで「コピー禁止」の映像信号には通常、マクロビジョンのコピー制御も掛かっており、CGMS-Aのコピー制御非対応の機器でも録 画はできない。しかし、前述の一部の製品では、記録可能な場合がある)。
[編集] コピーワンス・コピーネバー
また、「コピーワンス」のコピー制御信号が付加されたデジタル放送(番組)を録画する場合には、基本的にはCPRMに 対応したメディアおよび機器が必要である。DVDレコーダーによっては、CPRM対応メディアの内、一部の種類(規格)(※次号参照)のCPRM対応メ ディアには、非対応で録画できない場合もあり注意が必要である。また「コピー」と言っても、デジタル放送をHDDやDVDに直接録画する場合は(放送から のコピーと言う事で)別として、HDDからDVDに対してはコピーではなくムーブ(移動)となり、またDVDからHDDへはムーブできない(戻せない)。 HDDやDVDからVHSへについては、ムーブではなくコピーが可能。ただし、そうしてできたVHSから、HDDやDVDにはコピー・ムーブができない (戻せない)。この場合の多くは「画像安定装置」を使用して録画などをすることが多い。
なお、「コピーネバー」(録画禁止)のデジタル放送の場合は、(コピー制御対応機器での)録画は一切できず、逆に「コピーフリー」(制限なしに録画可能)の場合には、コピー制御に起因する制限は受けない。
[編集] CPRM対応メディア
CPRM対応のメディアは当初はDVD-RAMとDVD-RWのみだったが、2004年にはDVD-RにもCPRM対応メディアが登場した(使用す るにはレコーダー側もDVD-R CPRMに対応している必要がある)。CPRM対応メディアの販売単価は、CPRM非対応メディアの数倍から10倍程度であり、割高である。DVD- RAMとDVD-RWの録画用メディアはCPRM対応の物も多いが、それ以上にDVD-RのCPRM非対応メディアが大量に販売されているため、利用者は 注意が必要である。
DVD-R DLに関してもCPRM対応メディア・レコーダーがやや遅れて2005年に登場した。
なおDVD+RWアライアンス制 定メディア(+R/+RW)に関しては著作権保護規格の策定が遅れており、現在のところコピー制限が付加されたデジタル放送を録画できる機器・メディアは 存在しない。DVD+RW陣営であるソニーはBlu-ray Discの推進を強化してDVDレコーダーの新規開発停止を表明したことから、+R/+RWはこのままデジタル放送非対応で終わる可能性が高いとされる。
なお、CPRM対応メディアにコピーワンスの放送を録画する場合、DVD-VR(VRモード)でしか録画(および再生)できない。(DVD-Video《ビデオモード》でCPRMメディアへの録画は、メディアの規格上は可能であるが、レコーディング規格上不可である)
[編集] 現状のコピー制御に関する問題点
上記のように、各種デジタルレコーダーにコピーワンス信号入り番組を録画した後、他のメディアに移動させると、元のレコーダーに記録されていた番組 データは消去される仕組みである。ムーブ作業が何らかのトラブルで失敗しても、元のレコーダーに記録された番組データが消去される場合がある。この問題が 原因で大事な番組を保存出来なかったと、消費者からの苦情と不信感を招く事態が起こっている。
また、消費者が著作権法の下でも本来なら合法的とされるバックアップが出来なくなる点や、お気に入りの映像の編集作業に著しく制約を受ける点についても批判的な声が続出している(なお、日本のデジタルテレビ放送におけるコピー制御については、「B-CAS」の項目で詳しく解説している)。
そんな声を受けて、地上デジタル・BSデジタル放送では2008年にコピーワンスが緩和され、9回までのコピーと1回のムーブが許可される見通しとなった(通称「ダビング10」)。
2007年秋以降に発売されるレコーダーは、メーカーによってはアップデートでダビング10に対応予定としているが、具体的な運用方法が定まってい ないため各社とも必ず対応するとは断言できない状況である。また、それ以前に発売されたレコーダーは基本的にはアップデートでも対応できないと思われた が、パナソニックは2007年12月3日に2006年秋以降に発売されたDVD/BDレコーダー全機種をアップデートで対応すると発表した。続いてシャー プも12月12日に2007年2月以降に発売された全機種、そしてソニーも2008年1月に2006年11月以降発売された全機種、三菱電機も2007年 以降に発売された全機種をアップデートで対応すると発表した。なお、パイオニア・日立・東芝等からは未発表である。
[編集] 売れ行き不振
上記のような、徹底した著作権保護技術(コピーワンスなど)の搭載によって合法的なバックアップも完全に排除されてしまったこと、またDVDレコー ダー自体の多機能化によって操作が難解になったことが影響し、2007年現在DVDレコーダーは深刻な売れ行き不振に直面しており、DVD関連機器メー カーに大きな打撃を与えている。
こうした動きは、HD DVDやBlu-ray Discなどの次世代DVDの登場による一時的な買い控えであるとの見方もあったが、現在では過剰ともいえる著作権保護技術の制約を受けず、また操作が容易な旧来からのVHSビデオデッキが未だ多数残っている事から、DVDレコーダーに買い換える必要性を感じない消費者が多いことが普及率の上昇を妨げているとの見方が有力である。これは、2006年は消費者の購入が期待されるイベント(トリノオリンピック、FIFAワールドカップなど)が多かったにも関わらず普及が進まず、日本国内出荷台数は前年よりも18%も減少(348万台 - 2001年からの調査以後初の前年割れ)してしまったことがその理由として挙げられる。
また、テレビ番組等を録画する際に、DVDレコーダーのSPモード(標準画質)とS-VHS方式の3倍モード(ほぼ同等の画質と言われる)で比較した場合、『S-VHS ET』対応機とVHSテープの組み合わせでは後者の方が時間当たりの録画コストが安く付く場合がある。加えて、高齢者のみの世帯においては、DVDレコーダーなどのデジタルAV機器は、従来からのテープ方式に比べ、操作が複雑で扱いにくさを感じる人も少なくないという。
また、テレビ放送を録画して保存する、あるいは放送時間をシフトして視聴するユーザーが、意外に少ない事も影響していると思われる。既にVHSビデ オデッキの頃から、多くのユーザーはレンタルビデオの再生を目的としてデッキを使用している。そういうユーザーにとってはDVDレコーダーは必要なく、 VHSからの移行はDVDプレーヤーで十分である。そして放送時間をシフトして視聴するならHDDレコーダーでも十分であり(テレビに内蔵している製品が 多い)、そうなるとDVDレコーダーをあえて選択するユーザーは、テレビ放送を録画して保存する事を趣味とするユーザーだけという事になり、実際の市場規 模はメーカーが考えるほどは大きくは無かったと言わざるを得ない。
なお、2007年3月時点での世帯普及率は40%程であるため、市場が飽和状態にあるとは言えず、普及に歯止めが掛かる理由とはならないと電機メーカー各社は見ており、一部のメーカーはDVDレコーダーの操作を容易にかつ解りやすくするなどして、そのシェアを伸ばしているが、市場全体としてみればブロードバンドなどの影響もあり、据え置き型映像機器の市場そのものの縮小に歯止めがかかっておらず、根本的な解決策とはなっていないのが現状である。
この結果、以前から不振が続いていたメーカー(日本ビクター・パイオニア・日立製作所など)は、事実上の完全撤退に追い込まれ、堅調なメーカーとの2極化が進んでいる。
[編集] 現行DVDレコーダー一覧(2008年3月現在、次世代機は除く)
D-VR7を除きデジタルチューナーを搭載している。
[編集] 松下電器産業
- DMR-XP12(HDD:250GB、AVCREC搭載)
- DMR-XW120(HDD:250GB、AVCREC搭載、Wチューナー)
- DMR-XW320(HDD:500GB、AVCREC搭載、Wチューナー)
- DMR-XP22V(HDD:250GB、AVCREC搭載、VHS一体型)
- DMR-XW200V(HDD:250GB、AVCREC搭載、VHS一体型、Wチューナー)
[編集] 東芝
- RD-E301(HDD:300GB)
- RD-S301(HDD:300GB、Wチューナー)
- RD-S601(HDD:600GB、Wチューナー)
- RD-W301(HDD:300GB、VHS一体型)
- D-VR7(HDD無し、VHS一体型)
[編集] ソニー
現在はDVDレコーダー市場から完全撤退。
[編集] シャープ
- DV-AC80(HDD:250GB)
- DV-ACW82(HDD:250GB、Wチューナー)
- DV-ACW85(HDD:500GB、Wチューナー)
- DV-ACW90(HDD:1TB、Wチューナー、2008年現在生産されている次世代機を除くDVDレコーダーの中で唯一の1TB)
- DV-ACV52(HDD:250GB、VHS一体型)
[編集] 三菱電機
- DVR-DS8000(HDD:250GB)
- DVR-DW100(HDD:250GB、AVCREC搭載、Wチューナー)
- DVR-DW200(HDD:500GB、AVCREC搭載、Wチューナー)
- DVR-DV735(HDD:250GB、VHS一体型)
- DVR-DV745(HDD:400GB、VHS一体型)
[編集] パイオニア
- DVR-DT95(HDD:400GB、現在のところパイオニアの最終機種、在庫のみ)
[編集] 日立製作所
- DV-DH500H(HDD:500GB)
- DV-DH250VH(HDD:250GB、VHS一体型)
- DV-DH500VH(HDD:400GB、VHS一体型)
注:日立の現行機種はすべて三菱電機のOEMである。(ただし、HDD容量はOEM先の製品と若干異なっている)
[編集] 次世代光ディスク関連
DVDとは異なる次世代光ディスクとしては、Blu-ray DiscやHD DVDがあるが、詳細については当該記事を参照の事。この章ではDVDレコーダーとの関連性が強い部分や共通性がある事項についてのみ紹介する。
[編集] 登場した背景(概要)
2003年~2004年にソニー、パナソニック、シャープから登場したBlu-ray Discレコーダーは再生専用BD-ROMソフトの登場以前であるため一般的な製品ではなかった。本格的に製品化されたのは2006年のことである。
2007年9月の時点では映像記録用光ディスクレコーダー全体の数パーセント程度のシェアに過ぎなかったが、2007年の年末商戦から2008年の北京オリンピック商戦にかけて、ネット通販の価格で10万円を切るレコーダーが登場し、2007年12月はDVDレコーダー全体の20パーセントを占めるまでになった。そのため、今後普及が加速する可能性が高い。ソニーは2008年2月現在、BDレコーダーのみの生産に移行した。
[編集] 次世代光ディスクレコーダーの記録方式
[編集] Blu-ray Discレコーダー
詳しくはBDレコーダーを参考。
- DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream)録画- デジタル放送の映像や音声を劣化なしで直接記録(エンコードを 伴わない記録)する。Blu-ray DiscレコーダーではHDDとBlu-ray Discにも直接録画ができる。記録可能時間は片面1層(25GB)の場合、BSデジタル(約24Mbps)は約2時間、地上デジタル(約17Mbps) は約3時間であり、片面2層(50GB)メディアへの録画可能時間はそれぞれ2倍となる。
- ソニー・松下電器産業が2007年11月、三菱電機が2008年5月に発売したBlu-ray Discレコーダーは、MPEG-2 TSに比べて圧縮効率が高いMPEG-4 AVCエンコーダを搭載する。これによりハイビジョン解像度のまま最大3~4倍の長時間記録が可能になる。また松下電器産業のブルーレイDIGA及び三菱電機のREALブルーレイは、AVCREC規格により記録型DVDにもハイビジョン記録が可能になった。
[編集] HD DVDレコーダー
- TSモードは上記のBlu-ray Discレコーダーとほぼ同じである。HD DVD-Rの記録可能時間は、BSデジタル(約24Mbps)の場合は片面1層(15GB)で約1時間21分。地上デジタル(約17Mbps)の場合は約 1時間55分。片面2層(30GB)の記録時間はそれぞれ2倍である。
- 東芝のHD DVDレコーダーではデジタルハイビジョン放送を標準画質のMPEG-2 PSにダウンコンバートしたもの(DVD-VRに相当する)をHD DVD-Rに記録することができる。この機能はBlu-rayレコーダーには搭載されていない。
- 2007年12月に東芝から発売されたRD-A301ではMPEG-4 AVCエンコーダを搭載し、ハイビジョン解像度のまま長時間記録を可能にした。また、HD Rec規格を採用し、記録型DVDにもハイビジョン録画が可能となった。
[編集] 製品の沿革(BD/HD DVD)
- 2003年4月 - ソニーが同社、及び世界初のBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77」を発売。しかし再生専用(ROM)規格の策定の遅れ、価格の高さ(発売当時の価格は約40万円)などによりBlu-rayレコーダーの普及はほとんど進まなかった。
- 2004年7月 - 松下電器産業が初のBDレコーダー「DMR-E700BD」を発売。
- 2004年12月 - シャープが初のHDD+Blu-ray Discレコーダー「BD-HD100」を発売。160GBのHDDを搭載。
- 2006年7月 - 東芝が世界初のHD DVDレコーダー「RD-A1」を発売。1TBのHDDを搭載。
- 2006年11月 - 松下電器産業がBD-ROM再生対応Blu-ray Discレコーダー「DMR-BR100」「DMR-BW200」を発売。
- 2006年12月 - ソニーも追随してBD-ROM再生対応BDレコーダー「BDZ-V7」「BDZ-V9」を発売。
- 2007年5月 - シャープが記録もできるBlu-ray Discプレーヤー「BD-HP1」を発売。発売当時同社及び国内初のBD「プレーヤー」だった(BD再生機能を備えたPS3は除く)。
- 2007年6月 - 東芝がHD DVDレコーダー「RD-A300」「RD-A600」を発売。このころから徐々に次世代機が低価格化する。
- 2007年10月 - シャープがHDDの無いBD単体レコーダー「BD-AV1」「BD-AV10」を発表。次世代機としては初めて予想実勢価格が10万円を切った。また、同製品は業界で初めてアナログチューナー非搭載となった。
- 2007年11月 - ソニー、パナソニックが立て続けにMPEG-4 AVCエンコーダを搭載したモデルを発売。
- 2007年12月 - BDレコーダーの売れ行きが好調でレコーダー市場全体の20パーセントを占めた、と発表された。
- 2007年12月 - 東芝もMPEG-4 AVCエンコーダを搭載したHD DVDレコーダー「RD-A301」を発売。
- 2008年2月 - 東芝がHD DVD事業からの完全撤退を発表。
- 2008年5月 - 三菱電機がBDレコーダーへ参入。「DVR-BZ100」「DVR-BZ200」の2機種を発売。