2018年6月22日金曜日

レーザーポインターによる眼損傷:NEJMのイメージ

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE 

Macular Hole from a Laser Pointer 

Sofia Androudi, M.D., Ph.D., and Eleni Papageorgiou, M.D., Ph.D.

June 21, 2018
N Engl J Med 2018; 378:2420













左目に緑色のレーザーポインターを受けて視力が18ヶ月改善しないギリシャの9歳男児である。

A 9-year-old boy was brought by his parents to our ophthalmology clinic for evaluation of decreased vision in his left eye. Visual acuity in the left eye was 20/100, as compared with 20/20 in the right eye. Funduscopic examination of the left eye revealed a large macular hole with a hypopigmented atrophic area inferiorly (Panel A). Optical coherence tomography confirmed the full-thickness macular hole. Fundus autofluorescence imaging highlighted two spots inferior to the macular hole that corresponded to additional areas of injury (Panel B). The child reported playing with a green laser pointer and repeatedly gazing into the laser beam. Although many national health agencies have warned about the potential eye hazards associated with handheld laser pointers, and the sale of devices with greater than 1 mW of power is restricted in many areas, more powerful laser devices remain accessible, especially through the Internet. Because of the large diameter of the macular hole and the accompanying atrophy in this patient, we favored conservative management rather than surgery. The patient’s vision has remained unchanged during 18 months of follow-up.

出力1 mW以上のものには規制がかかっているのにネット上では無制限に購入可能なのだとか。確かに米国 で頂いた緑色レーザーポインターは強烈な発光力だった。

Sofia Androudi, M.D., Ph.D.
University of Thessaly, Larissa, Greece 
Eleni Papageorgiou, M.D., Ph.D.
University Hospital of Larissa, Larissa, Greece

2018年6月9日土曜日

「青蜂の新種」発見と「国宝曜変天目茶碗」と「九州大学農学部」:デジャブ・デジャブ・・



目がくらくらするとはこのことだ。今朝「新種の蜂」が発見されたという記事を読んだ。発見したのは九州大学の三田敏治助教である。

この青蜂の写真を見た瞬間小生は頭がグラグラしたのだ。美しい・・・・

さらにあまりにあの茶碗に似ているではないか!

そうなのだ、国宝の「曜変天目茶碗」のことだ。

国宝は3点あるがそのうち藤田美術館所蔵)のものか(静嘉堂所蔵)のものに似ている。

まさに自然の妙技であるとわたしなど思うな。






 

 

 

2013年4月13日土曜日


「曜変天目」国宝3点と卯花墻(うのはながき)など・・





今回採集された青蜂は、国立科学博物館で開催される特別展「昆虫」(7月13日 金~10月8日 月・祝)で初公開される。(これめちゃくちゃ楽しそうである。香川照之も頑張っているし、行こうかな

  • 新種は本来、論文の発表者が名前を付けるのだが、この青蜂は展覧会の来場者の中から、応募で選ばれた当選者の名前をつける企画を実施するという。当選者が自分の大切な人の名前をつけてプレゼントすることもできる。
  • そして、その名前を入れた論文の発表を経て、発見された青蜂は正式に新種として認定される。


ちなみに日本の昆虫学というのは九州大学に源流があるらしい。 

    紹介されている河合塾のHPは面白い(鉄人ってなに?)
  1. 戦前の豊穣なその歴史についてはこの文章が香り豊かに伝える

  2. 九州大学の昆虫学者のお一人として小生は子供の頃から蝶の博士で有名な白水 隆博士の尊名を聞かされていた。というのも白水先生は小生の祖父と同じ集合住宅に住んでいらっしゃっりしょっちゅう交流があっていたからだ。白水教授アジアの蝶30000種の素晴らしいコレクションを作られ、それは今も九州大学のどこかに展示閲覧できるようになっているはずだ。
  3.  最近では↓の新書で注目を集めている丸山宗利さんも有名だ。 


















というわけでデジャブはデジャブを呼ぶというお話でした。いや〜実に面白い。

2018年6月8日金曜日

冠動脈瘤:NEJMのイメージ

45歳男性の心筋梗塞とその後の冠動脈造影

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

June 7, 2018
N Engl J Med 2018; 378:

 Left Main Coronary Artery Aneurysm













冠動脈瘤なんて外科医は見たことがないです。せいぜい「川崎病」の早期合併症として知っているくらい。 この写真では「瘤」は69 by 53 mmだという。7cmです。これはこわい。

造影室は騒然となったことだろう。 直ちに手術が行われたというが、翌日不幸な転帰をたどったそうだ。

Luis Arboine, M.D.
Juan M. Palacios, M.D.
Hospital de Enfermedades Cardiovasculares y del Torax, Monterrey, Mexico