大新聞がこのような記事を載せるようになったということが感慨深い。これは肺癌を「肺」癌というように臓器別に捉えるだけでなく、その肺癌がROS1変異によって起こっているグループをひとまとめにして捉えるという見方である。分子標的薬剤のターゲットとしてのROS1変異であり、こうなると臓器は二次的である。
ちなみに当ブログでROS融合遺伝子が肺癌で見つかったというコメントを載せたのが2007年の12月であった。 これは「Cell」に載った。当時自治医大の間野さんのALK-EML4報告の半年後くらいである。肉腫や白血病以外で融合遺伝子が見つかりはじめたので、ずいぶん興奮したものだ。それから12年である。干支でいうとひとめぐり。次のROS1dersの存在など新たな時代を感じますな。
記事によると「The ROS1ders」という患者会がすでに存在するようである。
このページのトップには以下のような案内がのっているが、なるほどこれはすごいものである。専門医が専門医たるにはこのような知的リソースを持った患者さんに対する診断・治療を行うことが求められるということなのですね、現在では。
- Explanations about ROS1+ cancer without medical jargon
- Info on approved and experimental drugs and clinical trials for ROS1+ cancer
- Links to expert ROS1 clinicians and researchers (in case you or your doctor need a consult with someone more familiar with this rare cancer)
- Hints for dealing with side effects of treatments
- The Global ROS1 Initiative (an international partnership between ROS1ders, nonprofits, researchers, and industry)
- Patient-initiated research opportunities for ROS1+ patients
- Our blog with perspectives and news about ROS1
- Blogs written by patients and carers dealing with this disease
- Ways to connect with ROS1ders and the ROS1 community (or contact us via email)
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