去年のNatureに出ていた論文で、エポックなものを一つ再評価したい。10月のものである。同時に出た「肺腺癌」の論文と同じ掲載で印象に残っていないのだが、今読むとこれは素晴らしい論文である。対象がグリオブラストーマであるから余り印象に残らなかったのである。最近のNature レビュー「The Cancer Genome」を丁寧に読んでいたら紹介されていた。これははずせない。例のVogelstein/Wood流のパスウェイ変異の延長線上の研究で、個々の遺伝子変異のみならず、増幅・欠失も併せて解析しているため頻度が上がるのだ。
- RTK/RAS/PI3Kシグナルであれば88%に変異が認められる。
- p53シグナルで87%
- RBシグナルで 78%
やはりシグナル変異は本物のようである。ただし他の論文をみると肺腺癌、膵臓癌などではここまで収斂されていないようで、多様性が著しい。
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