2011年8月27日土曜日

14年間にわたり治療経過を観察している肺良性転移性平滑筋腫の1例

余り文献はないが、最近のものを一つnoteしておく・・・・

日本呼吸器学会雑誌, 49(4) : 271-276, 2011

14年間にわたり治療経過を観察している肺良性転移性平滑筋腫の1例

泉山典子1), 三木祐1), 斎藤泰紀2), 鈴木博義3), 菊池喜博1)


1)独立行政法人国立病院機構仙台医療センター呼吸器科, 2)独立行政法人国立病院機構仙台医療センター呼吸器外科, 3)独立行政法人国立病院機構仙台医療センター臨床検査科病理



・・・・BMLは1939年のSteinerの報告以来,現在まで欧米では74例が報告され、本邦では著者の集計し得た範囲では本症例を含めて29例と稀な疾患である.そのため十分な症例の集積,検討が行われず,更に本疾患の病理組織像の良性所見と生物学的態度の悪性所見が必ずしも一致しないことから,その疾患概念ならびに病態について統一された見解が示されていないのが現状である.これまでの本疾患の解釈は①子宮筋腫の肺転移,② 過誤腫の亜型,③肺原発の平滑筋腫瘍が考えられている が,更にWolffらは低悪性度の子宮平滑筋肉腫の肺転移であるという考え方を主張している・・とのdiscussionである。

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