2011年8月25日木曜日

再度「腸管気腫症」:α‐グルコシダーゼ阻害剤による医原病

今週号のNEJMのimagesは台湾から腸管気腫症である。この「腸管気腫症」症例は糖尿病薬剤であるα‐グルコシダーゼ阻害剤による医原病のようで、読むとα‐グルコシダーゼ阻害剤を中止すること3ヶ月で気腫症は消失したとのことだ。

α‐グルコシダーゼ阻害剤:小生の病院ではボグリボースという名称の薬剤であるがまあ極めてよく処方されている薬の一つだ。この薬剤は糖尿病薬としてはハンドリングが容易で安全域が広いので非専門医でも安心して使えるが、一方腹部ガスがひどく多く、女性には嫌われる薬剤の代表でもある。このガス異常発生が腸管気腫に結びつくのだろう。




日本語で
「腸管気腫症」「α‐グルコシダーゼ阻害剤」でググると900件近く検索される。良く知られている最近はやりの病態なのであろう。NEJMが良くこの投稿を採用したものだ。

この腹単やCT像(蜂の巣状と表現されている)は覚えておきたい。とはいえ腹単像はそれほど特徴的とはいえないな。やはりCT像だろうな。

以前の腸管気腫を再掲
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2009年8月20日木曜日

Pneumatosis Cystoides Coli

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