ノーベル賞の中でも医学・生理学賞の受賞者の所属国として多いのは米国、英国、独逸である。次いで多いのは瑞典、仏蘭西、瑞西、伊太利亜、墺太利、濠太剌利、デンマーク、ベルギーである。ちなみにベルギーは4名。この4人が誰かといわれても答えられる人などいないであろう。
- さて次はオランダの3人であるが、この3人が誰かわかるであろうか?
- 2人輩出した国はアルゼンチン、カナダ、ポーランド、ロシア、南アフリカがある。2人とも名前を挙げよとは言わない。しかし1人は答えて欲しいがお分かりか?易しいのはカナダとロシアかな? 難しいのはポーランドと南ア
- 最後は1人輩出の国:インド、スペイン、ハンガリー、フィンランド、ポルトガル、日本となる。フィンランドは難しいが、残りはそれなりに有名である。
こんなのは答えを知っていてもしょうがないのであるが、あの有名人の母国はあんな小国だったのかという意外性は面白いので・・・。
答え
- オランダの3人はアイントーフェン(心電計)、エイクマン(ビタミンB1)、ティンバーゲン(動物行動学)である。医学生・医師ならアイントーフェンは知っているだろう。インプリンティング(刷り込み:生まれて直ぐ側にいるものを母親と認知してしまう・・・等々)に興味があるなら、ティンバーゲンやコンラッド・ローレンツの名前くらいは知っているだろう。
- 易しいといったわけは、カナダにはインスリンを発見したバンディングがいるからな。ロシアはメチニコフとパブロフがいる。医学生・医師なら知らないとは言わせない。アルゼンチンはモノクローナル抗体のミルシュテイン。南アはCTの開発者であるコーマック。ポーランドは「ノーベル賞の決闘」で有名なシャーリーとギルマンのうちシャーリー。脳内ペプチドホルモンの単離・同定でノーベル賞。
- インドはDNAコドンの決定で有名なコラーナがインド(正確にはパキスタンらしい)。スペインは神経解剖・組織学で超有名なカハール。ハンガリーはビタミンC単離のセント・ジョルジ。フィンランドは視覚のグラニト。ポルトガルは医学歴史の暗部・恥部といってもよい「ロボトミー」の開発者モーニス。前額部大脳神経切断という表現が良く用いられる。統合失調症が精神分裂病と呼ばれていた時代、開頭して前頭葉をスパッと切断して落としてしまう手術を施していたわけである。これが治療といえるのであろうか?これをノーベル賞委員会は認知したわけであるが、この時代がこの治療を許しノーベル賞まで与えてしまった背景を知ることは極めて重要であろう。統合失調症がどう捉えられていたかということにつきるわけであるが・・・。
受賞者の出身国を決めるのは実は難しいのです。Wikipedia辺りを参考にしています。移民が多く、国籍を取り直している人も多いので、スペイン(オチョアをもし入れれば2人になっちゃう)等々増減ある国もあります。硬いこと抜きでどうぞ。
Announcements of the 2011 Nobel Prizes
The Nobel Prize in Physiology or Medicine
Monday 3 October, 11:30 a.m. CET, 9:30 a.m. GMT, at the earliest
The Nobel Prize in Physics
Tuesday 4 October, 11:45 a.m. CET, 9:45 a.m. GMT, at the earliest
The Nobel Prize in Chemistry
Wednesday 5 October, 11:45 a.m. CET, 9:45 a.m. GMT, at the earliest
The Nobel Prize in Literature
According to tradition, the Swedish Academy will set the date for its announcement of the Nobel Prize in Literature later.
The Nobel Peace Prize
Friday 7 October, 11:00 a.m. CET, 9:00 a.m. GMT
Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel
Monday 10 October, 1:00 p.m. CET, 11:00 a.m. GMT at the earliest.
0 件のコメント:
コメントを投稿