2013年2月25日月曜日

顎下腺腫瘍

唾液腺腫瘍とは、唾液をつくる唾液腺に生じる腫瘍のことです。唾液腺には、耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)ならびに舌下腺(ぜっかせん)の大唾 液腺と、口腔内の小唾液腺とがあります。唾液腺腫瘍の80-90%は耳下腺と顎下腺に発生しますので、耳下腺腫瘍と顎下腺腫瘍が唾液腺腫瘍の代表的疾患で す。

腫瘍には良性と悪性とがあり、多くの種類に分類されます。
  1. 良性腫瘍では多形性腺腫(たけいせんしゅ)、ワルチン腫瘍が多く認められます。
  2. 悪性腫瘍(=癌) では粘表皮癌(ねんひょうひがん)、腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)、多形腺腫由来癌(たけいせんしゅゆらいがん)などが多く発生します。
耳下腺内には顔の筋肉を動かす顔面神経がありますので、耳下腺腫瘍の手術においては顔面神経の取り扱いが重要です。

0 件のコメント: