2013年8月26日月曜日

モンドール病11例目:1年半ぶりのモンドール

ありふれた病気だと記述したら、とたんに外来から消えてしまったモンドール病。

小生の外来での乳腺患者数は減らないどころか増加しているので、いったいどうしたんだろう。

昨年2012年はモンドールの再来患者を診ただけだった。

本日午前中の外来では、久しぶりのモンドール病を診ましたな。新規患者としては11例目。32歳女子。驚くべきことに、今日の患者も左側乳腺である。(これで左:右=10:1であります)それも外側。

ちょっと変わっているのは、静脈炎の索が上端が腋のほうに逃げていくのがこれまで診たモンドールのほとんどなのだが、この人は内側(すなわちA領域)に食い込んでいたこと、下方は乳腺内で終わっていて、腹壁までは至っていないことである。全長で7~8cm程度だから、極めて軽度の静脈炎であった。

二ヶ月後においでといったが、 たぶんこないな。32歳の女性は症状がなくなったら、まず来ないよね。

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