再現性がないと言っている世界中の実験者は、必ずしも小保方さんがお使いのシステム(動物ー細胞)系を使っていないと聞いています。Oct (promotor-蛍光)がtransgeneとして入っているマウスであり、なおかつ小保方さんと共通のものを使えば、そのうち再現できる研究者が出てくる可能性があると思います。若山さんが90年台にハワイの柳町教授のところであのマウスを作ったときも、当初は300回に一回くらいしか成功しなかったと書かれています。小保方さんはこれまで毎回上手くいっていたので、他人がなぜ上手くいかないのかわからないのが現状かもしれぬ。あるいは小保方さんご自身も現状上手くいっていないのかもしれぬ。でも時間がたてば、どこからか上手くいくようになる(こともあるのが、このようなの実験ではよくあることではないだろうか)。
将来、最初に上手くいったヒトはこれは慎重にならざるをえません。自信をもって世間に公表するには、再現につぐ再現、時には人の手を借りた再現(デニソワ人やネアンデルタール人のゲノム解析をやったペーボ(Svante Pääbo)のように)をやった後に、世間に再び現れてくることになるのかもしれない。
小保方さんの実験がfakeとはとても小生には思えないのです。意図的なfakeならいったいどのような技で笹井、若山さんらを目くらますことができるのだろう?そもそも当初は誰も信じてくれなかった実験系なのだしハードルは一層高かったはずです。
実験に紛れ込んでくるartifactについては、意地が悪いくらいの突っ込みがあったはずです。特に細胞のソース。当初疑惑の目で見ていたプロ中のプロを納得させるということが、いかに大変なことだったのか想像にあまりあるのです。
一方で生まれてくるマウスのゲノム解析は、既存のパラダイムであれば決定的な証拠になると思うので、ぜひデータを示して頂きたいと思いますが・・・
しかしこれとて最近では、
iPS化を通すとゲノム修復すらありうるという論文があります
2014年1月13日月曜日
Ring chromosomeと山中iPSによる自己修復: nature
あ、これ対側ゲノムが再構成を起こしていないという前提であり、なおかつ iPS化の実験では染色体のリング化という特殊な状況があったという前提もあるわけですが・・・
reprograming胎生早期にゲノム修復が起こるのならばoff spring mouseにゲノム変異が残らないという可能性もあるかもしれないと、余計な妄想を抱いてしまう。
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再現性が待たれます。小生はいつまでも待ちたい。小保方氏としては、あるいは他のラボと共同すること、御本人が知っているコツを教示すること、御本人も気が付いていないコツ(ピットホール)を皆で見出すこと。
自信を持って先に進まれたら良いと思う。それくらい夢のある実験だと思う。思いたい。
誰かが言っておられたけど、fakeなら自然に消えていくだけです。しかし私は自らが敢えて火消しに回りたくない。黙ってしばらく待つのみです。
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