2008年1月30日水曜日

ACTS-GC:TS-1術後投与に学ぶ医療統計

ACTS-GCとは・・・?


Adjuvant Chemotherapy Trial of TS-1 for Gastric CancerTS-1
胃癌術後補助化学療法比較試験


昨年ASCOで国がんの笹子さんが発表し、年末にはNEJMに掲載された論文で用いられた統計を使い、医療統計学を学ぶというスタンス。確かにTS-1 は良く効く。ただし従来の抗癌剤と比べてではあるが・・・・。

あの悪名高き「RECIST」評価により華々しく登場したTS-1 であったが、修羅場をくぐり抜け、アジュバント・セッティングで勝利したという感じ。ここまで来ちゃうと「RECIST」評価も悪くない気がしてくるが、実際には「修羅場」をくぐり抜ける薬剤はそうたくさんはないだろうと思う。筆者の感覚では、「続報」が欲しいところである。現状ではmedian follow-upは3年である。その三生率(overall survival:OS)は80.5%と70.1%。立派なものである。
2年後のmedian follow-upが5年になった時点でもう一度結果が知りたい。これがひとつ。
今ひとつはもう一つ別のトライアルのデータが欲しいところである。

RECISTとは


Adjuvant Chemotherapy Trial of TS-1 for Gastric CancerTS-1
胃癌術後補助化学療法比較試験

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