2008年1月9日水曜日

ピロリ菌、やっぱりがん誘発 マウス実験で初めて証明

ピロリ菌、やっぱりがん誘発 マウス実験で初めて証明

北海道大の畠山昌則教授のPNAS論文:(8日発表とのことだが、掲載されていない。どうしてだろう・・?)

CagAを作るよう、遺伝子操作したマウスを222匹。うち2匹は約1年半後には胃がんを、4匹 は小腸がんを発症した。さらに、17匹が白血病などの血液がんを発症し、CagAが胃がん以外にも関係する可能性も浮かんだ。一方、通常のマウス100匹 も観察を続けたが、がんは発症しなかった。 実験では、マウスの体内で「SHP-2」という酵素に関係した酵素が異常に活性化していることも判明。一方、CagAとSHP-2が結合できないようにしたマウスでは、がんは発症しなかった。・・とのこと。


怪我の功名:8日のPNASにGloverらによるFHITの報告が載っているのを見つけた。見逃さないでよかったと思う。

Replication stress induces tumor-like microdeletions in FHIT/FRA3B

Sandra G. Durkin, Ryan L. Ragland, Martin F. Arlt, Jennifer G. Mulle, Stephen T. Warren, and Thomas W. Glover

Department of Human Genetics, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109-5618; and Department of Human Genetics, Emory University, Atlant

ざっと読んでみたが、human-mouse hybridをaphidicolinで誘導しゲノムアレイをかけた実験である。確かにrearrangementが誘発されているし、ホットスポットである第5イントロン周辺にagerrrationは観察されるが、hybridの実験であり、やや印象度が薄い・・・と思った。

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