2009年3月2日月曜日

土曜の朝10時20分に始まるめまい

発症時間を特定してくる患者さんには「必ず何か病変がある」とものの本にはよく書かれている。数多い日常外来患者の主訴で「なんとなくのぼせる」「なんか頭が重い」「だるい」なんてのは、診察するこちらもだるく気が重くなる症状であり、実際大きな病気であることは少ないのであるが、発症時刻を指定してくると、これはやはりなんかあるんだろうな。今朝の40台の男性患者がそうだった「28日土曜日の朝10時20分からふわ〜〜とし始めた。そのあと血圧を測ると160/108だったんで、あわてて(といっても2日後!!)診て貰おうときました」という。血圧を計ると128/88であり、脈も両側橈骨で差がなく、不整もない(ようだーー実は私の誤診)他一切の神経学的所見なし。普通なら、まあ様子を見ましょうというところかもしれないが、初診だし40才だし、型どおり胸写、ECG等々オーダー。戻ってきたECGがおかしい。不整があるのだ。AVブロックなのか、脈は60前後なのだが、微妙にPP間が不整があるのだ。なんだろう?隣のブースの 循環器Dr. O にご相談。「あれ〜これ基本的にはSSS[Sick Sinus Sybdrome]のようですね。土曜日の朝は、むしろその瞬間は血圧が低下したんじゃないですかね」と言われる。SSSならひどい場合はペースメーカーもありうるわけで、早々にDr. Oに患者殿をお任せした。昼だから良かったが、このケース深夜帯に当たったらどうするべきだったのか?もう一度Dr. Oにそのあたり確認しておこう。

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