2010年3月25日木曜日

セーフスを開始した:大腿骨骨折治療遷延症例について

セーフスを昨日から開始した。

76才左大腿骨骨幹部骨折へ髄内釘手術より約2ヶ月である。現在2/3 p.w.b.partial weight bearing: 2/3部分荷重のこと。罹患肢に体重の3分の2をかけてもよろしい・・・ということである。このようなリハビリ専門用語、というかjargonにも随分慣れました、この1年でねである。ADLは素晴らしいし、疼痛はほとんどないが、定期的に撮る写真でほとんどcallus(仮骨)が認められない。何故だ? ギャップが6mm位はあるからか? 

さて帝人が昨日リースで持ってきてくれた。まるめ病棟から一般病棟へ転棟してもらい、しばらくは日に20分の治療を行うこととした。なんせ非整形外科スタッフしかいないのである。勉強勉強また勉強であるが面白い。スタッフの皆さん目が輝いているぞ。日本語の文献では大体5割から7割くらい効いているように報告されている。下の文献では7割くらいに効いている。これを頼りに頑張ってみよう。ちなみに治療開始後6ヶ月で癒合傾向がない症例の9割はつかないとの報告がある。
初日の彼の感想・・・

「暖かくなるわけでもない、ピリピリ電気が走るわけでもない。しかし、なんかエネルギーを確かに感じます」とのことである。

大腿骨・下腿骨骨折遷延癒合に対する低出力超音波パルス治療の検討 

内野正隆, 齊藤亘, 塗山正宏, 成瀬康治, 峰原宏昌, 糸満盛憲

北里大学整形外科
骨折, 31(3) : 592-598, 2009.


大腿骨と下腿骨折76症例中、50症例に有効
無効例26症例(髄内釘16、プレート固定5、創外固定4、スクリュー1) 無効例の髄内釘群の中では6例に骨折部のギャップあり。

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