2011年10月24日月曜日

iPadのアプリ駆け足評価中(2)

iPadを購入して気がついたことがいろいろある。大きく分けて2種類だ。

(I) いろんなソフトウェアがあるのだなあ・・・最近は

  1. 一つには小生がいかにソフトウェアの新しい潮流から遅れを取っていたかがよくわかったということ。マックでもWinでもスマートフォンでもいいのだが、この数年の新しい潮流にほとんど気がつかずいていないことに驚いた。

  2. papersもそのひとつ。文献といえばEndNoteというのが定番であり、小生のなかには、論文執筆時の参考文献作成支援ソフトとしてのEndNoteへの思いはつきないわけだが、そういった方面とは別物の文献整理ソフトというのがあることに気がついて新鮮な気分でいっぱいである。

  3. おととい気がついたソフトがevernoteである。小生にはどこがいいのかさっぱり実感できないソフトであるが、とりあえず文献、 HP、写真、なんでも放り込めるので瞬く間に中身がふくれかえっている。皆さんから賞賛されているソフトのようであり、次第に分かってくるであろうと思い、今後使い込んでみようと思う。なにかがきっと実感される日がくるのであろう。

  4. ワコムのタブレットのような手文字入力がiPadでは可能なことは新鮮だ。アナログでもデジタルでも保存可能であり、しかも利用可能であるというのが良い。
(II) iPadの思想性について

  1. iPadを使い始めてしばらくして気がつくことであるが、基本的にiPadでは持ち主がテキストを入力することは望まれていないようだ。ReaderでありViewerとして使ってほしいのだろうと思う。iPod やiPhoneやコンピューターであるMacintoshにはないものを作りたかったから出来たものがiPadなのだと、この3日でとてもとても強く意識されたよ。IT機器を購入して、そんなことを考えさせられたことなんてここしばらくない。とにかく長い文章を書くために使ってほしくないのだろう。大きなスプレッドシートの上で計算なんかしてほしくないんだと思う。iPad上で動くオフィス(ワード、エクセル)やファイルメーカーなんてきっと邪道なのだ。

  2. ReaderでありViewerとしてなにが望まれるか? 不思議とiPadは食卓の上にあるのが似合う。料理のレシピ集なんてぴったりではないか。あるいはルーブルの全作品なんてどうだろう? それとやはり書籍であろう。ジョブズの伝記は今日発売であるが、これが電子書籍で手に入るのなら記念の第一冊めとして購入してもいいなと思う。医療で言えば、自分が参考にする薬品集、処方集、診断の手引き等々。あるいは患者に見せるものとして手術の説明、病気の説明等々。

  3. もうひとつしばらくして気がつくことが、iPad は基本single taskなのだということ。これは素晴らしい退却である。今時のコンピューターでmulti taskが可能な画面の大きさとCPUスペックを持ちながら、あえてsingle taskにしているのが面白い。Mac SEの時代みたいでいいな。single taskの意味がわからない方がいるかもしれないので説明すると、同時に二つのソフトを立ち上げることができないということである。二つ目のソフトを立ち上げたいなら、一個目はquit。この退却路線が小生には極めて革新的に思える。

  4. この器械にはかなり強い思想性が込められていると思うのだ。この思想性に気がつかず、iPadが不便だと思うのは不幸だ。この不便性、制約性を我慢しながら遊んでみることで、なにかが見えてくるような気がするのだがどうだろう?

  5. 購入してよかったと今のところ思うのはそんなところ。これが一年続いたら随分おもしろいと思うな。

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