開封する前のHAP-S1である。上に載せた新書でわかるように、とても小さなHDD付きアンプである。しかし、重いのだ、見かけによらず。どっしりしている。福岡マラソンが終了したので、満を持してセッティングを開始したのだが、あっけないくらい簡単であった。あっという間に終わってしまいました。
下の装置がソニーHAP-S1である。上に載せてあるのがiPadである。絵柄が同期しているのがわかると思う。アビー・シモンのラヴェルのピアノ曲である。
最初にHAP-S1の電源を入れる。初期設定を言われるままに行う(ネットワークのパスワードなど)。
そしてパソコンに戻り、ソニーのHPから「HAP Music Transfer」なるソフトをダウンロードしてくる。これを立ち上げると、すでにHAP-S1の電源が入っているので、HAP-S1のアイコンが画面上に現れている。パソコンが音楽を送り込む相手が認識されたわけだ。
今度は元ファイルのありかを設定する。取り敢えず小生パソコン内の「iTunes」「e-Onkyo」フォルダーを元フォルダーに指定した。e-Onkyoはハイレゾ音源を手に入れるために先週契約した(といっても無料だが)。このフォルダーにはOnkyo音源のダウンロードが一つだけ入っている。WAVファイルという、超高密度の音楽音源を入手(ドビッシーの弦楽四重奏曲の1楽章)したのだ。300円だった。
上の画面は同期させたiPadの画面である。私はこのシステムは初めからiPadで動かすつもりだったのです。というのは本体の画面は良く出来ているが、いかんせん小さいので、目が見えない。
そこでiPadのAppStoreから「HDD Audio Remote」を無料でダウンロードしました。初回立ち上げの時点で、HAP-S1をすでに知っていたかのように、画面がミラーのように現れる。このリモートシステムはまあリモコンなのだが、良く出来ている。なにより待たされない。さくさく動く。曲から曲へ移るのに全く待たされないのが気持ちが良い。
さて、夕方遅く気が付いたときにはパソコンのiTuneから1600曲くらい移っていた。移らなくても良い曲まで移っている。今日の夜は、まめに削除しよう。ちと驚いたのはWAVファイルでも、ちゃんとアルバムカバー写真を見つけてくることだ。小生のにわか仕込みのうつろな知識では、WAVファイルは音は最高だが、音以外のデータが全く添付しないと聞いていたので、これは驚きというか、一安心であった。面白いことに曲が移った瞬間にはカバーはついていない。しばらくするとついているのに気が付く。どうやらネットの向こうまで自分で勝手に探しに行っているようです。
さてさて良いことばかりではない。このシステムには欠点がある。5枚組のセットものを入れたとしよう。これはiTuneもそうなのだが、一枚一枚が微妙にデータが異なるので、入れてしまったあとでセットとしての統一感を取り戻すのに苦労するということがあるが、このHAP transferではCD一枚一枚ではなく、どうやら一曲一曲が独立して認識されることもあるようなのだ。それぞれの曲が微妙にことなるフォルダーに格納されることがあるようで、これはちとやっかいだ。(例えば交響曲を例にとると、1楽章ー3楽章ー4楽章が同じアルバムにまとめられ、2楽章だけ別のわずかにことなるタイトルのアルバムに入ってしまうーーーそんな事例があるということ)そんな場合、手動でfine tuningして整理しなくてはいけないよ。
さてさてさて、それはそれとして、あとはスピーカーが来るのを待つだけである。
小生は遅れてきたオーディオ・ファンである。これまで家の中には、オーディオといえるものは何もなかった。スピーカーもアンプもチューナーもレコードプレーヤーも十年前に全部処分した。LPレコードも200枚以上あったはずだが、全部まとめて知人にあげた。だからHAP-S1が久しぶりのオーディオ機器なのだ。これを聴くのにいまヘッドフォンしかないというていたらくである。だから音に関する評価は今はできない。ファイルがちゃんと移って、音になっているという確認だけしかできないのが現状だ。だから805 Diamondが待ち遠しいよ。鍛え上げよう、数年で。
小生と同じように昔若い暇をもてあそんでいたころにオーディオにはまっていて、仕事が忙しい時代は聴く暇がなく、最近すこし余裕がでて、またぞろオーディオ始めようかなというヒトが最近多いのだそうだ。
このソニーHAP-S1は最新の音楽ソースを(1)苦労せずに得て(2)処理して見やすく整理してくれて(3)最高に近い音質で聴くために、すなわち小生のオーディオ再スタートに良いのではないかと思ったが、今日実際にセッティングしてみて、正直本当に楽でした。しばらくはまりそうである。
これからが楽しみです。
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