2009年11月2日月曜日

ワーファリンと抗血小板薬を使い分けよう!

あなたの処方は大丈夫でしょうか?



  • 脳梗塞にワーファリン:心房細動でなければ、疑問を感じます。
ただし、心房細動があればワーファリンが良いです。

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冠動脈ステント留置の狭心症にワーファリン:これは間違いです。
アスピリンと他の抗血小板療法薬(プラビックスなど)の併用が良いです。



  • 閉塞性動脈硬化症(末梢動脈血栓症)にワーファリン:疑問を感じます。
原則として抗血小板療法を行うべきです。アスピリンも有効ですが、血管拡張作用を併せ持つ、プレタール、プロサイリン、ドルナーはさらに有効です。



  • 深部静脈血栓症にアスピリン:疑問を感じます。
原則としてワーファリンにすべきです。



  • 肺塞栓にアスピリン:疑問を感じます。
原則としてワーファリンにすべきです。
ただし、症例によっては(肺高血圧症を伴う場合)、プロサイリンやドルナーも良いでしょう。プロサイリンやドルナーには、肺動脈圧を低下させる作用があります。

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心房細動にアスピリン:
心房細動では普通はワーファリンを使いますが、
条件によっては、アスピリンもOKです。
ただし、近い将来改訂されるガイドラインでは、アスピリンの記載のかなりの部分がワーファリンに修正されると聞いています。

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