中性脂肪は必要不可欠、しかし高値は要注意
中性脂肪は、健康体には大敵のように思われがちですが、本当はエネルギー源として重要な役割を果たしています。食事によって摂取した糖質や脂質を原 料としてつくられた中性脂肪は、血液を通して筋肉や皮下、胃や肝臓などの内臓の周囲の脂肪細胞に蓄えられます。そしてそれが必要に応じて取り出されて分解 され、そのうちの脂肪酸がエネルギー源として燃やされます。
しかし、余分な中性脂肪は体脂肪となり肥満となります。また、内臓の脂肪は動脈硬化の原因になります。
中性脂肪値が高くなる原因として、過食、アルコールの飲みすぎ、甘いもの・果物(ビタミン源としてたくさん食べてしまう場合がありますが、体に吸収されやすい果糖が多く含まれています。)の食べ過ぎが挙げられます。
中性脂肪値が150mg/dl以上の場合が異常高値で、高中性脂肪血症と呼ばれます。また、コレステロールとの関係で以下の値の場合には注意が必要です。
中性脂肪が150~1000mg/dlで総コレステロールが220mg/dlの場合
高カイロミクロン血症があり、分解酵素異常に加えて過食があると思われます。脂質・糖質の摂り過ぎに注意が必要です。
中性脂肪が150~1000mg/dlで総コレステロールが220~300mg/dl、 HDLコレステロールが低い場合
虚血性心臓病の発生率が高くなります。糖尿病の厳格な管理が必要となってきます。暴飲暴食に注意し、肥満の解消が必須となります。
中性脂肪が1000mg/dl以上で総コレステロールが300~500mg/dl
重症の高中性脂肪血症と思われます。激しい腹痛や急性膵炎などを起こすことがあるので食べ過ぎ飲みすぎに注意が必要です。
中性脂肪値が高い場合の生活上の注意
- 甘いもの、果物をたべすぎない
- アルコールは控えめにする
- 食べ過ぎに注意する
- 青い背の魚(さば・さんま・いわしなど)を積極的に食べる
- 食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻などを積極的に食べる
- 適度の運動を定期的に実行し、肥満を解消する
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