という報道があった。確かに全国的に先週よりも発生者が少なくなってきているようである。
- 2009年第49週のインフルエンザの定点当たり報告数は31.82(患者報告数153,131)となり、前週よりも大きく減少した。第28週以降これまでの累積の推計患者数(暫定 値)は約1,414万人(95%信頼区間:1,396万人〜1,432万人)である。 都道府県別定点当たり報告数は、北海道と東京都を除く45都府県で20.00を上回 り、32県で30.00を上回っているが、青森県と徳島県を除く45都道府県では前週よりも減少した。
減るときには全国一斉に減少していくのだから面白い。県別に減るところもあれば増えるところもある・・・というわけではなくほぼ一斉に減り始めるというこの現象をどう理解したらよいのだろうか?
仮説
- かかるべき体質を持った人はすでに罹患した。残るのは抵抗性をもったひとだけになった。この体質は住むところを問わず一定の割合で日本人には存在するので、各県一斉に飽和状態となった。
- ウイルス感染の一般論からすれば、普通は環境の変化を考えたくなる。温暖・湿潤化がインフルエンザの蔓延を防ぐといわれているが、12月というこの時期は、寒冷・乾燥化の時期であり考えにくい。
- ウイルス自体の問題:その要素は2つある。一つはウイルス自体の変化(突然変異)。もう一つはもっと感染率の高い別のウイルスの登場(季節性ウイルスへの移り変わり)。これから数週間は当初のようにウイルスの遺伝子診断をもう一度しっかりやってみた方がよいと思う。
他に一斉減少を説明できる説明はあるのであろうか?
2)についてはこれまで変異が問題となるほど蔓延しているという報告はないし、別の季節性が増えているという兆候もなさそうである。
3)については今年の夏の南半球の国々がどうであったか調べればよさそうである。季節性インフルエンザが例年どおりはやったのだろうか?新型インフルの流行のあとで・・・?
ボクは1)の仮説が最も受け入れやすいと思うが、どうであろう?
そうすると今後第二〜第三のピークがくることはなさそう・・・なのであるが、実は歴史的にはこれは間違いなのである。第二〜第三のピークがくるような流行がこれまでもあった。
一方で2009年の南半球ではどうだったか?・・これがなかったようなのだ。ピークはほぼ一回で終わっている。
2009年度冬の北半球はどうなるのであろうか?
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