今年も押し詰まってきている。ブログ年間200投稿を目指しているが今年は超えそうである。
さて、1週間前に腸炎というか下血で入院してきた19才の少年。今日退院したのだが、初日の便培が昨日になり判明し「病原性大腸菌」の可能性とのファックスが入ったのが昨日昼頃。夕方前に「VT2 陽性です」との電話が入る。「スンマセン、VT2ってなんですか?」(あきれはてたような声で、検査センターの声だけ美人のお姉さん)「べろときしんです」「はぁ・・・」なにやっているんだろうね私は。「とにかく保健所へ連絡はお願いします」と言われてしまった。
さて本人はやっと退院できるとうきうきしている。症状もないしご飯は食べられるし下痢はないので退院の方針は変えない。
あとは後始末である。夕方から関係各所への説明、書類書き、保健所への連絡、保健所からやってきた行政の人への対応と忙しかった。「べろときしん」には2種類あるが、いずれかが陽性に出ると自動的に届け出伝染病になるのだそうだ。「病原性大腸菌」可能性だけなら届け出る必要はない。法律の一部分を引用すると・・・
平成15年10月に改正された、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」では、ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌感染症、即ち、EHEC(enterohemorrhagic E.coli)、STEC(Shigatoxin-producing E.coli)は、三類感染症に規定され、便培養で、ベロ毒素(産生)が確認された場合、届出義務がある(最寄の保健所長を経由して、都道府県知事に届け出なければならない)。
今日朝、元気に彼は退院していった。クラビットは今日までのんでもらう。月曜日の便培で陰性ならこれで終了である。
今年はノロ腸炎、サイトメガロ腸炎に始まりいろんな腸炎を診ました。最後はO-157でした。でもホントに最後かいな・・・あと一週間あるよ。
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