臨床にどっぷり漬かると様々なことに興味が湧いてくる。不思議でしょうがないことが山のようにあるのだこの世界は。特に医療の値段は面白い。なんだい、あのとってつけたような価格体系は・・・・
この世界に30年くらいいるがほとんど理解できていないのがこの医療の値段というやつである。商売やっていて、販売価格の成り立ちが理解できていない商人はまずいないであろう。医者はそうでないのだ。自分の関わるサービスについている価格体系というものをほとんど知らないのだ、普通のお医者さんは。まったくあきれたものだ。
例えば薬を処方してもらうとする。領収書をつくるには、少なくとも以下の項目を知らなくてはいけない。
1.調剤基本料
調剤をするための基本料金。毎月取り扱う処方せん数などにより
薬局によって異なる。
2. 調剤料
処方せんどおりに薬を調える料金。
薬の種類・服用法・処方日数などで料金が変わる。
3. 薬剤料
処方した薬の料金。厚生労働省の薬価基準に基づく。
4. 薬剤服用暦管理・指導料
薬の服用歴を記録して飲み合わせをチェックするほか、
処方した薬の説明や飲み方の指導に対する料金。
5. その他加算料金
1回分の薬を1袋にまとめる1包化加算
粉薬を混ぜたり軟膏を練ったりする自家製剤加算
営業時間外の調剤に対する時間外加算など、さまざまな加算料金がある。
薬剤師の領分のようであるが、かならずしもそうでない。やはり医師の都合により、屋根瓦が何層にも重ねられてきたとしか思えない。
この調剤基本料であるが、中身に関わらず一度処方箋を切ると発生する基本単価である。大体幾らくらいが妥当なものであろうか?
これを公に尋ねると「様々な人間が処方には関わるので適正価格と言われてもお答え出来ない・・・」という答えが返ってきそうであるが、なに薬剤師の取り分その一と考えればよい。現在の料金では200円から400円といったところである。
タクシーの基本料金よりやすいというのはおかしいとボクは考えるがなあ。
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