2011年1月31日月曜日

新燃岳の噴火と「死都日本」





















「死都日本」は2002年に出版され、08年に文庫化された火山爆発災害小説であるが、発刊当初そのリアリティが火山学者を驚かせたという話題の本だった。とにかく面白い小説だった。


(残念ながら、ハードカバーも文庫本も絶版のようだ。)

数日前からの新燃岳の噴火を側聞するに、この本のことが鮮やかに思い出されてならない。とにかく舞台が同じ霧島連山なのだ。最大の噴火は「韓国岳」だったような気がするが詳細は覚えていない。このあたり(霧島連山)が一つの火山ではないこと、すなわち南九州最大の加久藤カルデラという巨大な火山に点在する火山群であることなど、知らないこと満載でかなり興奮した。水蒸気爆発というのがとにかく恐ろしい事象であり、これが起こると山体崩壊というすさまじいカタストロフが起こる。小説では韓国岳のあのコバルトブルーの大浪の池の水がマグマ道に落ちていき、瞬間的に山全体が飛び散る様子が描かれていた(はずだ)

被害を受けるのが宮崎。都城や最近避難勧告が出された高原町である。小説ではその後大火砕流が宮崎県南部を襲うことになるのだが、これは現実には起こってほしくないことである。

書棚の奥にあるはずなので、もう一度読んでみよう。


  • 文庫: 644ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/11/14)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062761955
  • ISBN-13: 978-4062761956
  • 発売日: 2008/11/14
本は手に入らないのでせめてHPで・・・・・・・・

《画像で追う死都日本

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