2011年2月8日火曜日

胆嚢ポリープの手術適応としてのサイズ

昔から胆嚢ポリープの手術適応としてサイズが強調され、10mmというのがその基準だったが今ではどうだろう?

「癌治療学会」の「がん診療ガイドライン」の「胆道がんの質疑応答」なんていうのがやはり一番たよりになるのだろうね。


胆嚢ポリープに対する胆嚢摘出術は必要か?

胆嚢ポリープが10 mm以上で,かつ画像上増大傾向を認める場合,または大きさに係わらず広基性の場合,胆嚢癌の頻度が高く,胆嚢摘出術が推奨される。(推奨度 B)

 胆嚢癌の発生母地病変として腺腫もしくは異型上皮が重視され,さらに腸上皮化生の関与が報告されている。

特に形状が広基性,径が10 mm以上,増大傾向を認める場合には癌の可能性が高いとの報告が多く,

胆嚢ポリープは10 mm以上で,かつ画像上増大傾向を認める場合,

または大きさに係わらず広基性病変では胆嚢癌の頻度が高く切除の適応と考えられる2)(レベル V)。

0 件のコメント: