・・・・・転移性乳がんに対する大規模臨床試験で、全生存期間の延長が示されたのは、10年以上前のタキソテール(一般名ドセタキセル)以来のこと。一般には緩和療法への移行が勧められる多剤併用治療歴のある患者に限れば、単剤による全生存期間延長が得られたのは初めてである。 ・・・・・
というのがこの海綿から抽出された新規抗がん剤の「売り」のようである。
2010. 11. 16
エーザイの新規抗癌剤が転移性乳癌の適応で米国で承認
- HALAVENの承認は、グローバル第III相試験であるEMBRACE試験の結果に基づくもの。同試験では、HALAVEN投与群が、主要評価項目である全生存期間中央値を、治験医師選択療法施行群との比較で、統計学的有意差をもって2.5カ月延長した(全生存期間:13.12カ月 対 10.65カ月、p=0.041)。
2010. 12. 15
エリブリンのフェーズ3長期観察結果でも対照に比べてOSを有意に延長【SABCS2010】
- 試験の結果、OS中央値はエリブリン群(508人)が13.2カ月、治験医師選択療法群が10.5カ月と、エリブリン群で2.7カ月の延長が確認された。ハザード比は0.805(95%信頼区間:0.677-0.958)、p=0.014で有意だった。1年生存率はエリブリン群が54.5%、治験医師選択療法群が42.8%、2年生存率はエリブリン群が21.9%、治験医師選択療法群が19.2%と見積もられた。
2011. 1. 25
進行性・転移性乳癌への単剤療法でエリブリンが欧州で承認勧告
- エリブリンについては、日本でも、1月20日に薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が承認を了承している。適応は手術不能または再発乳癌。
30 November 2010 | Nature 468, 608-609 (2010)
Complex synthesis yields breast-cancer therapy
この薬剤のことは今月号のNature Digest(日本語版)で知った。乳癌の学会など行くことがないので、知りませんでしたな。この日本語版『カイメン由来の乳がん治療薬が承認へ』というのだが、なかなか面白い記事であった。エーザイよく頑張っているな。
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