2011年7月3日日曜日

やっと見つけたためになるシークエンス・ブログ

こないだのミーティングでは久しぶりにかつてのお知り合い達と旧交を復活させることができた。近年学会にほとんど行かない小生が一番困ることはアカデミズムの先頭ランナーとお話しすることがなくなることであり、あるいはバイオ企業との接触が段々希薄になっていくことである。アカデミズムにいる頃は余りに学会・ミーティングが多く、年々歳々の技術進歩がリアルタイムであるため翻ってその進歩に実感が伴わなかったが、とき偶に学会カンファに出ると不在の間のギャップに驚くとともにそのギャップが一挙に埋まるので楽しい。もっともこの世界ついて行けなくなるほど進歩していないというのが実感だ。まあ日頃から雑誌を読んでいるのでこんなものだろうという現状認識はあるせいでもあるが、それにしてももう少し進化していてもよいのにとはがゆく思うことも多い。

さてさて、とはいえ今の小生が所詮文字だけの「読書バカ」であることは自覚しているし、リアルをしらない弱みはこれは痛いほど自覚している。だから年に一回くらいは「リアルワールド」に触れたくなりふらっとカンファレンスに出る、出ることにしているのである。

ミーティングが始まる30分も前に会場に現れ、最前列近くのマイクスタンドのそばに座る。こんな真面目なことをするのは数十年ぶりかもしれない。全部で9時間近くのセッションだが、一睡もしなかった。一瞬たりとも聞き漏らすことはなかった。こんな真面目な自分に驚く。全ての演題にきちんとノートをとった。演者を捜しては質問した。帰りの電車ではノートを読み返した。家に着いて不明な事象はいろんな手段で再確認した。アカデミズムを離れると、これほど学会が面白くなるとはね。皮肉なものだね。

さてさて本日とても面白いブログに気が付いたのでメモしておく。筆者はシークエンサーの進歩のど真ん中で研究をしているらしい。その筆者がもっぱら現在のシークエンサーの開発技術的側面にのみテーマを絞ってブログを書いている。ご自分の研究については書いておられぬ。シークエンス技術についてここまで語ってくれる方はなかなかいないだろう。ありがたく今後も読ませて頂く。

ショートリードの憂鬱 - 次世代シーケンサー

http://shortreadbrothers.blogspot.com/
というブログである。

昨年9月以降現在まで52件の投稿があるが、小生にはなんとも楽しいブログである。多謝!

老婆心より:もし読まれるなら古い昨年9月の投稿から系時的に読むべきだ。今の投稿は難しすぎるように見えるから。

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