不眠の原因として無視できないのがむずむず脚であるとの講演を最近拝聴した。むずむず脚の診断を含めて不眠の原因を探るのにはビデオ撮影が良いのだそうだ。いろいろな病態が画像に現れる。病名が付くと良いことがある。むずむず脚には特効薬がある(という)のだ。ビ・シフロールである。パーキンソン病の薬である。
この病態の患者が入院中なので調べたが、なかでは患者さんグループのHPが内容が豊富である。そのうちの一つをメモ。
むずむず脚症候群(RLS)
・・・RLSの治療薬としては、大きく分けて2種類(抗てんかん薬とパーキンソン病薬)があり、その中でもパーキンソン病薬はオフラベルとして比較的重症のRLS患者に処方されています。パーキンソン病薬の種類は数多くありますが、その中でも非麦角系のドーパミンアゴニストの3種類(下記)がRLS患者にオフラベルとして処方されています・・・(ある製薬会社のHPより・・・)
1:ビ・シフロール (2004年1月発売)・・日本ベーリンガーインゲルハイム(株)
2:ドミン (1996年6月発売)・・・・・・ 同上
3:レキップ (2006年12月発売)・・・・グラクソ・スミスライン(株)
これらの薬はパーキンソン病薬としては厚生労働省から承認されていますが、RLS用としては全て承認されていません。しかしビ・シフロールだけが今年の1月20日に承認されました。レキップは本年第三相の治験が始まる予定のようです。
オフラベル
医薬品を、医師の判断(裁量)により、承認された効能・効果以外の目的で、または、承認されていない用法・用量で使用すること。「適応外使用(または適応外処方)」といわれる。
オフラベルなんて阿呆な表現は中止すべきだな。「適応外使用」というちゃんとした表現が昔からあるのだからそれを使ったらよろしい。患者も医師も製薬側も国もだ。ごまかしてどうする!
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