2012年5月10日木曜日

つぶれた椎体がここまで再生するかね!:カルベ扁平椎 NEJM

Images in Clinical Medicine
Vertebra Plana with Spontaneous Healing

Pei-Yu Tsai, M.D., and Wen-Sheng Tzeng, M.D.
N Engl J Med 2012; 366:e30May 10, 2012

台湾からの症例報告である。
3歳の子供が背部痛を訴えて来たという。初診および8ヶ月のXpはいたたまれない。圧迫骨折した腰椎は一番目だが、今後の人生を考えると大変だ。ところで整形外科的には、このような病態の中に自然治癒が期待できる一群があるのだそうだ。病理組織学的にはEosinophilic Granuloma, Histiocytosis Xの分症として現れることもあるという。 個人的には研修医のころ極めて希なGiant cell reparative granuloma (GCRG)という病気に遭遇したことがあるので、このあたりの病気は無視できないのだ。GCRGも反応性の病態である。

いずれにしても子供の治癒力というか、再生力というのは素晴らしいものがありますね。ここのところ老人の圧迫骨折しかみたことがない小生としては、目を見張るような症例報告であった。
















Pei-Yu Tsai, M.D.
Wen-Sheng Tzeng, M.D.
Chi-Mei Medical Center, Tainan City, Taiwan

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