2012年6月18日月曜日

最近購入したラヴェルのCD4枚



























このピアニストはロシア人でアンナ・ヴィニツカヤという。83年生まれというから、御年29才くらいか。エリザベート音楽祭で第1位となったヒトだ。このCDは3枚目というが構成が「逝ける王女のパヴァーヌ」と「鏡」と「夜のガスパール」の3部作であるから、相当自信があるのだろう。私は「夜のガスパール」という曲が今一つ好みでないのだが、この彼女のガスパールは悪くないと思った。もひとつ告白すると「逝ける王女のパヴァーヌ」も好きではない。ラヴェル自身も晩年にはこの曲を作曲したことを後悔していたらしい。「鏡」はよろしいと思う。




























お次はフランス人でタロウ氏という。このCDは2003年製である。タロウ氏のこのCDはまず音が極めて優れている。録音が並外れて良いのだ。タロウのピアノはテクニックが素晴らしい上に、音が艶やかで美しい。タロウはロルティやシモンとならんで、小生の好みの一人になるかもしれない。ならないかもしれない。10回くらい聴いてみないとなあ。その点、次のエル・バシャはすごいよ。




























エル・バシャである。トルコ人なんです。この95年の録音はラヴェルのピアノが好きな人なら、手元に必ず置いておきたい一枚だ。素晴らしい演奏技術である。淡々と当たり前に弾きこなすのが良いラヴェル弾きだと小生は思うが、エルバシャは思い入れの全くない、まったく小生好みのピアニストである。いいわぁ、このヒト。

とはいえ、このCDを手に入れるのには苦労した。ネットを渉猟し古物市場に一枚浮いているのを発見したのは最近のことだ。日本の最南端の県の更に最果てにある町の店の倉庫に眠っていた一枚なのだ。送られてきた一枚は包装の具合から新品のように見える。17年間開封されたあとがない。






























最後はハイドシェックである。まだ聴いていないが、この四枚の中で唯一巨匠である。どんなラヴェルを聴かせるのか、楽しみである。

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