2010年2月14日日曜日

最近多い高尿酸血症の初診


痛風の治療と高尿酸血症の治療・・・というように分けて記述できるところがこの病態のやっかいな所である。発作を起こす患者を治療していき2年たったとする。無症状が2年続いている、しかし治療前は3回以上発作があったものとする。ザイロリックを飲ませ続けているが、この先どのようにするか6-7-8ルールで6以下にこだわるのか、それとも7以下でよしとするのか?

ザイロリックを出すクラインには以下のようなHPがあり、これはこれで重宝するのだが・・・

治療目標6mg/dlは厳格に


治療目標値の6mg/dlですが、これもぜひ注意していただきたい点のひとつです。たとえば、尿酸産生抑制 薬アロプリノールなら、100mg1錠で、血清尿酸値は約1.5mg/dl下がり、尿酸排泄薬ベンズブロマロンなら、25mg1錠で、血清尿酸値は約 2mg/dl下がります。ふつう痛風発作を起こす患者さんは、血清尿酸値が8〜9mg/dlありますから、アロプリノール、ベンズブロマロンの標準投与量 の1日1錠ではそれぞれ6.5〜7.5mg/dl、6〜7mg/dlまでしか下がらず、目標値の6mg/dl以下には届きません。この状態では、薬をきち んと服用していても年に1〜2回の発作を起こしてしまうのです。  血清尿酸値は7mg/dlが飽和濃度ですので、これを超えていれば、関節などに蓄積した尿酸塩は溶けてきません。7mg/dlを下回ることができなけれ ば、尿酸塩が減ることはないのです。そうした意味で、治療目標値の6mg/dlを下回ることは非常に大切になります。ぜひ注意していただきたいと考えま す。
 われわれが現在使っている尿酸コントロール薬の1日平均投与量を調べたところ、アロプリノールは208mg、ベンズブロマロンは38mgでした。この量でほぼ、血清尿酸値は6mg/dl以下という治療目標レベルに到達しています。
 治療中は尿酸値をモニターしながら、必ず6mg/dl以下になるように、厳格にコントロールしていくことが必要です。

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