CPRは血中の濃度や1日に尿中へ排出される量で測定されるのが一般的で、それぞれの正常値は以下のとおり。
・血中CPR値(空腹時)1.5ng〜3.0ng
・1日尿中CPR排泄量 35μg〜50μg
血中CPR値(空腹時)が0.5ng以下、1日尿中CPR排泄量が20μgを下回っている場合、インスリン注射が必要であると考えられる。
(※)単位について
ng (ナノグラム) : 十億分の1グラム
μg(マイクログラム) : 百万分の1グラム
■尿中CPR検査用の蓄尿について 尿C−ペプチド安定化剤1袋(10g)を蓄尿用容器に前もって入れておきます。
内容:炭酸ナトリウム96.4g
SDS(n-ドデシル硫酸ナトリウム) 3.6g
作用:尿のpHをアルカリ性にし尿中CPRの分解を防ぎ、SDSは殺菌効果があるため細菌の繁殖を抑え、
尿中CPRの測定値の安定化をする。
尿中CPR
インスリン治療患者でIRI(インスリン、immunoreactive insulin)を測定しても外因性インスリンやインスリン抗体のために意味をなさない。プロインスリン1分子の分解によって、インスリン1分子と CPR(C-ペプチド)1分子が生じることから、血中CPR、尿中CPRが測定される。プロインスリンが増加する場合は、尿にはプロインスリンが排泄されないため、尿中CPRを測定する。
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