2010年10月17日日曜日

気楽にCDを楽しもう(1):俵孝太郎

「気楽にCDを楽しもう:俵孝太郎」を手に入れたのは1995年のこと。アメリカにいた頃でニュージャージーの紀伊国屋で手に入れた。いま手元にある本には「15ドル60」というシールが貼ってある。日本の定価は1200円。当時の円レート80円くらいで実勢を反映している・・・。しかし貧乏留学生にはなかなか辛い値段であった。でもこの本はむさぼるように、というかそれこそ何度も何度も読んだ。第三章の「3年間50万円でレコードライブラリーを作る」というテーマがなんとも妄想をかき立てるわけだ。当然貧乏留学生の間は無理である。日本に帰ったらいつかはこんな優雅な3年間を過ごしてみたいという妄想なのである。CDはその後今もちょこちょこ購入しているが、未だ体系的コレクションを取りそろえているとは到底いえない。むしろ本当にsuperficialなコレクションであろう。まず歌曲が全くない。オペラが全くない。楽劇もない。そろそろ俵さんのあの本と正直に向かい合ってもいいかな。

以下一月分の内容であり最初の6ヶ月の購入推薦予定リスト。月1万円の予算である。

  1. ベートーベン:交響曲全集
  2. モーツアルト:ピアノ協奏曲のうち20-27番まで 内田光子かバレンボイム(と当時の91年発行の、すなわち20年前の俵は語る)
  3. シューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」
  4. ハイドン:弦楽四重奏曲作品76、ベートーベン:大公トリオ、シューベルト鱒、
  5. バッハ:平均率クラーヴィア第一集:グールドかキースジャレット、ブランデンブルグ協奏曲:ピノック
  6. ベートーベン:ピアノソナタ全曲(32曲):グルダを推薦

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