宮田 隆さんの本【分子進化学への招待―DNAに秘められた生物の歴史 (ブルーバックス)(1994)】は名著であり、この本で「中立進化」や偽遺伝子の変異率について学んだ方は多いのではないだろうか? 昔の進化学はアミノ酸の変異進化であったが、シークエンス技術の進歩と共に比較ゲノム学が一気に花開いた。「発現遺伝子」と「非発現偽遺伝子」の抱え込む変異率の比較がようやく研究可能になって見えてきたことは新鮮だった。木村資生の「中立進化論」が(ずべててではないにせよ)データで実証されたことは極めて面白かったのだ。 その後木村博士の弟子の太田朋子さんが[分子進化のほぼ中立説―偶然と淘汰の進化モデル2009]を出している。
さて、その宮田さんが稿をあらためるという。これは読まなくっちゃ、発売されてほやほや。 楽しみです。
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