服部 順和 (名古屋掖済会病院整形外科)
日本骨折治療学会より・・・・・・・・引用
上腕骨遠位部は前腕の尺骨(しゃっこつ)・橈骨(とうこつ)とともに肘関節を形作り、上腕と前腕を接続し、高度に分化した手の機能を発揮できるようにしています。骨折すると腕がぐらぐらになり、治療がうまくいかず肘機能が障害されると日常生活動作に大きな支障をきたします。
受傷機転:交通事故、労働災害、高所からの落下などの大きな力が加わっておこる骨折は若年、中高年に多く、直接打撲したり手をついて捻ったりした時に発生します。近年スノーボードでの受傷が増加傾向にあります。一方、ささいな転倒など比較的小さい力が加わっておこる骨折は骨粗鬆症のある高齢女性に多くみられます。
骨折型,骨折の部位によって3タイプに分類されます。
- 関節包の外側に骨折線があり、関節の中は無傷なもの(上腕骨顆上骨折)
- 関節面に骨折が及び種々の程度の粉砕があるもの(上腕骨顆間骨折)
- 関節内で、より遠位部(関節軟骨部)の横骨折(上腕骨通顆骨折)
この骨折は高齢者に多く、治療に難渋することが多くあります。
通顆骨折なんて言葉があるんだね。診療情報提供書を見たときは誤字かと思ってしまった、お恥ずかしい。若い頃子供の顆上骨折で大変な経験をしたが、今回の方はいかがであろうか? Xp写真ではスクリューピンが、これでもかと言うくらいたくさん打ち込まれている。重くないのだろうか、右手?
0 件のコメント:
コメントを投稿