Recurrent gross mutations of the PTEN tumor suppressor gene in breast cancers with deficient DSB repair
類をみない面白さである、この論文。核心はこのFISHの絵であろう。PTENのintron2に巨大な反復構造が嵌り込んで結果遺伝子を壊しているのだ。この大きさでは従来のCGHやkaryotypingでは見つけることができない。もちろんエクソンシークエンスでは全く突然変異はみつからない。蛋白レベルでは発現が消失しているのだ。メチレーションもかかっていない。こんな遺伝子消失パターンがあるのだね。それも複数の症例で観察されるのだ。昔、血友病の遺伝子にLINE1が飛び込んだ症例報告がNatureに載ったが、あれ以来久しぶりの興奮である。やはりゲノム解析は癌の研究においてますます重要と考えるのだ。
Haemophilia A resulting from de novo insertion of L1 sequences represents a novel mechanism for mutation in man:
Nature 332, 164 - 166 (10 March 1988)
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